噛みしめたいホセ・ムヒカの言葉《加筆》【世界でもっとも貧しく(最も本音で語る)大統領】

《加筆》2016年4月5日
当記事で書いたホセ・ムヒカさんが初来日しました。

これまで数々の言葉=名言を残してきたウルグアイ前大統領ムヒカさんが、この日本でいったいどんな言葉を発し、残していくのか・・、
まだまだムヒカさんからは目が離せません。注目です!
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ムヒカさん語る
「私は、日本から学びたいと思ってやって来た。昔から、長い歴史を持つ日本に深い興味がある。
まもなく81歳になるが、この年齢になって、単に観光目的で、25、26時間かけて長旅をして1つの国に来ようとは思わない」。
その上でぜひ、日本人に聴いてみたいこの国はどこに向かっていくのか、世界の将来はどこに向かっていくのか。日本は、世界でもすぐれた工業先進国。どんな人類、世界の将来を夢見たいかを考えずに、私たちの将来はないと思う」

そして、今日10日、広島市の平和記念公園を訪問したと。そこで、ムヒカさんは、原爆資料館を見学後「私たちは過去の過ちから学んだだろうか」と記帳した。

ムヒカさんは館内で、原爆の惨状を伝える展示を真剣な表情で見て回った。芳名録にはスペイン語で「倫理を伴わない科学は、想像もできない邪悪なものに利用されかねない。地球上で人間だけが同じ過ちを繰り返すと記した。(産経ニュースHPより)

相変わらず、ホセ・ムヒカさんの言葉はストレートですね!!

もう一つ。日本の政治家に聞かせてやりたい名言↓

"国を治める人の生活レベルは、その国の平均でなければならない"
《噛みしめたい言葉》いまだ健在です( `ー´)ノ

さらに、新刊出ましたね↓

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======= 1月15日初掲載 ↓========

こちらに向かってほほ笑んでいる優しそうなおじいちゃん。

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このおじいちゃんが、ホセ・ムヒカ(80歳)さん。
前ウルグアイ大統領です。
(2010年3月1日~2015年2月末まで、同国第40代大統領。大統領任期は終えたが今も一国会議員)

もう知ってる人は知っている日本でも有名な方なんですね。
私は昨年10月、報道番組『Mr.サンデー』(フジTV)のインタビューを拝見してその存在を知った新参者です。

その時の印象は・・、"質素で気のいい大統領がいたもんだ"といったくらいの印象。
でも、すっかり忘れていました。

(あの番組、宮根さんが前面に出てきてのコメントがニュースや特集コーナーの印象を薄くしていると、思うのですが・・(-_-;)

そして先日実家に帰省した際、地元の本屋さんで山積みになっていた一冊の本の「帯」に釣られて手に取ったのが、

「世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉」(双葉社)全112P 1,080円(税込)でした。

表紙の顔写真、んっ!?、このおじいちゃん、どっかで見たことあるぞと。(ー_ー)!!
タイトルがいい!シンプルで!ホセ・ムヒカの言葉。文字も大きくすらすら読めそう!

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そして、私はこれを立ち読みし始めていました。

・・・
・・・・・、

さて、このどこにでもいそうなおじいちゃんが世界中で注目を浴びることになります!?

なぜか? まだこのおじいちゃんのことを知らない方の為に簡単にご紹介を(^^ゞ

それは、彼がまだ現役の大統領だったときのこと・・。

※ 2012年6月、ブラジルのリオデジャネイロで国連の「持続可能な開発会議(Rio+20)」という国際会議が開かれました。188ヶ国から国会議員や政府関係者ら約3万人が参加して、環境が悪化した地球の未来や貧困問題について話し合うためです。もちろん日本の関係者も参加していました。初日、各国の首脳によるスピーチが行われていきます。しかし、これといった名案は出ません。そんなスピーチの最後に、南米ウルグアイの番がやってきました。
壇上に立ったのが、ホセ・ムヒカ大統領
ノーネクタイに質素なジャケットといういで立ち。会場の誰も、そんな小国の大統領のスピーチなんかに関心をいだいてはいないようす。 しかし演説が終わったとき、静まり返っていた会場が沸きかえり、大きな拍手がわきおこったという。

この時のスピーチが、「もっとも衝撃的なスピーチ」と称えられるほどのインパクトを国際社会に与え、彼を一躍有名にしたのです。

全文翻訳が、「世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉」(双葉社)に掲載されております。
※多分、この会議のことは報道番組『Mr.サンデー』でも紹介していたのだろうと思いますが、その時は感動したとしても、立ち読み時点までほとんど記憶に残っていないということは・・、多分、宮根さんの“自分をアピールしたいよコメント”のせいで打ち消されてしまったからだと思います!?(半分冗談^^;、半分本気)

しかしこうして『活字』であらためて読んでみると、なぜこれが「もっとも衝撃的なスピーチ」と称えられたのか分かります。

そして、❝立ち読み❞が止まらなくなりました(汗)
「もっとも衝撃的なスピーチ」をした人物=ホセ・ムヒカさんの生き様やその後に語られた“言葉”をもっと知りたいと思うようになります。
このままでは・・、❝立ち読み❞ではダメだと思いました^_^;。
もっとじっくり、腹を据えて読まなければいけない種類の本だと思いました。で、購入しました (^_^;)

■彼の人となりについて

なぜ彼は“世界一貧しい大統領”と呼ばれたのか?
それは、給与の9割を社会福祉に寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた水道も通っていない農場で暮らし、生活費はわずか月10万円ほど。奥さんと愛犬(3本足の)とくらしています(もちろん執事も家政婦もいない)。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車(1987年製のフォルクスワーゲン・ビートル)を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。

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順番逆になりますが・・、
彼はウルグアイの首都モンテビデオの貧困家庭に生まれます。
家畜の世話や花売りなどで家計を助けながら、1960年代に入ってゲリラ活動に従事。4度も逮捕されていて、1972年に逮捕された際には、軍事政権が終わるまで13年近く収監されるという闘士でした。
出所後ゲリラ仲間と左派政治団体を結成し、政治家の道を歩み始めています。

さて、そんな熾烈な経験を積んだとは到底思えない風貌のホセ・ムヒカさんの「もっとも衝撃的なスピーチ」とは。
~特に私の印象に残った部分をご紹介します~!

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ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば、この惑星はどうなるのでしょうか。
息をするための酸素がどれくらい残るのでしょうか。
同じ質問を別の言い方でしましょう。
西洋の富裕社会が持つ傲慢な消費を、世界の70億~80億の人ができると思いますか?
そんな原料がこの地球にあるのでしょうか。可能ですか。
それとも別の議論をしなければならないのでしょうか。
なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか。
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現代にいたっては、人間が作ったこの大きな勢力(消費主義グローバリゼーション)をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。
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貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
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誰もがうすうす気付いているのに、誰も言わない。言えない!?

こんなことが、このままずっと続くわけがないって。

でも、言ったらすべてが壊れてしまいそうで・・・、もし小さな子供が聞いてきたら、あわてて口をふさいで、“しっ!!、そんなこと言ったらダメよ”って・・(;´∀`)。

このまま人間の利便性をトコトン追求していったら、本当に、冗談じゃなく、ロボットだのアンドロイドなどが、人間の代わりに何でもやってくれる社会になります。
いえ、もうすでに現実になってきています
※先日、一流の料理(味)を自宅で作ってくれるロボット(システム)がニュースに登場していました。プログラムさえすれば、お店に行かずにどんな味も作ってくれるという・・。
“いや、そりゃ便利だけどさ!?、ホントに必要なの?”って思いました。

確かに、あれば便利!あれば楽!あれば使う!ってなると思いますが・・。

でも、はたしてそれがホントにイイことなのか!人類にとって必要なこと!大切なこと!なのか、
肝心なことは分からぬまま、誰にもそれを止めることは出来ないのです。

それって、昔からなんにも変わってないですよね。
原子爆弾や水素爆弾が発明されたときに、それが必要かどうかは問題ではなく、科学者(技術者)たちは、造ることが出来るなら(生み出すことが可能なら)、造ってしまおうという人間の欲望に突き動かされているわけです。
そこにある「正義」は、可能であるなら、造ることこそ「正義」なんだと(;´・ω・)

そこで本来なら、人類にとって本当に必要なのか、大切なのかを論じるのは、人々の声を代表している政治家の役割なんだとホセさんは言っています。

もうそろそろ、そういった本質を考えるべき"時"に来ているのでは!? と、あらためて考えたのは、あのスピーチを読んだからです。

さて、「もっとも衝撃的なスピーチ」以外に本書で語られた言葉で、印象に残った言葉をお伝えしておきます。

題して、【噛みしめたいホセ・ムヒカ 8つの言葉】

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私は貧乏ではない。質素なだけです。

私は消費主義を敵視しています。現在の超消費主義のお陰で、私たちはもっとも肝心なことを忘れてしまい、人類の幸福とはほとんど関係のないことに、人としての能力を無駄使いしているのです。

信念があれば、人間は強い動物です。

お金があまりに好きな人たちは、政治の世界から出て行ってもらう必要があります。

ひとつ言えることは、弾圧だけでは問題を解決することはできない、ということです。

この地球上で、唯一、価値のある中毒は「愛」だけです。

彼らが生きたいように生きられること。それがベストです。

人生ではいろいろなことで何千回と転びます。愛で転び、仕事で転び、いま考えているその冒険でも転び、実現させようとしている夢でも転びます。でも、千と一回立ち上がり、一からやり直す力があなたにはあります。その道が実は一番大事です。ゴールなんてありません。

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この他にも沢山の素晴らしい言葉があふれています。書き始めたら全部書いてしまいそうなので・・("^ω^)やめておきます。

本屋さんに行ったらぜひ手にとってページをめくってみてください。(人それぞれツボにはまる言葉は違うと思いますので ^^;)

そして、最も重要なこと!

もし気にいって購入したら、今度は常に手元に置いて、何かあるごとに(例えばイヤなことがあった時や理不尽なことをされた時、また選挙の前など)手に取ってパラパラと読み返してみてください。

本書は、『本棚に飾っておくべき類の本』ではありません

まさに、ホセ・ムヒカさんが嫌う、単に“消費”してポイ捨てするべき本ではありません

常に目の届くところに置いておき、
・毎日のお散歩をするように、
・週一のお稽古ごとをするように、
・または定期的な健診のように、
常に読み返して、言葉を噛みしめていく。

それが単なる“消費”ではなく“生産”という、日々の生活の中で彼の言葉を活かす方法なのかなと思っています。

「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要としもっともっとと欲しがることである」「貧乏とは無限の欲がある人のことです」「私は貧乏ではない。質素なだけです」

私も噛みしめ続けたいと思います!

では、久しぶりの“なんへん”です。

単行本 「世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉」なんへん:63

少しでも政治や環境や、人類の将来に興味がある方なら読んでおくべき本だと思います。
同時に、あまり難しい話は苦手で、平易な言葉で分かりやすく書かれている本じゃないとなぁ、という方におすすめです(私のように)(@_@;)。

あともう一つ。
この本に出ているホセ・ムヒカさんのスピーチや言葉は、ネットで検索すれば大体は出てきます。今の時代、大抵検索すれば知りたいことは分かります。
しかし、そうして得た"情報"は、そのページを閉じてしまえば、きれいに消えてしまいます。ネットで検索して、読んで、その瞬間感動して、満足して、それでおしまい!
ネットの世界はまさに情報"消費"世界。次から次へと新しい情報、好奇心をくすぐる情報が氾濫しています。
内容が分かったからと言って、それでおしまいでは、きっと、ホセ・ムヒカさんの言葉を理解したとは言えないと思うのです。
ホセ・ムヒカさんの言葉に感動して、少しでも自分の人生に活かそう、具現化しようと思ったら、せめて、紙に印刷するかして手の届くところに置いておくことをおすすめいたします。

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以上
Mr.なんへんでした。



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