2016【冬ドラマ】臨床犯罪学者『火村英生の推理』感想~この犯罪は美しくない~

昨年4月から始まった日テレ日曜午後10:30枠ドラマ第4弾は、

斎藤工主演 臨床犯罪学者『火村英生の推理』

この枠は、「大人の男性も楽しめるエンターテインメント」をコンセプトに上げているらしい。

第1弾.ワイルド・ヒーローズ:主演 TAKAHIRO
第2弾.デスノート:主演 窪田正孝
第3弾.エンジェル・ハート:主演 上川隆也

確かに、大人の男性"も"楽しめるエンターテインメントになっている。

それは大変ありがたいのですが、日曜午後10:30スタートとはいかんせん遅い!(-_-;)
月曜から仕事始めのサラリーマン(大人の男たち)にとって、番組終了が11:30というのは、あまりリラックスして視聴できる時間帯ではないかと・・。

まあ、これもルーティンにすればいいのか・・(^_^;)

さて、第3話を見終わっての感想です。

今クール、主人公とコンビを組んで事件を解決していくというスタイルをとるドラマで、一番しっくりくる“相棒”ものは、本家『相棒14』を押しのけて『警視庁ゼロ係』の小泉孝太郎と松下由樹だと。先週の記事に書きました。
2016【冬ドラマ】警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ 今冬一番の刑事「相棒」ものドラマ!
それは、決して「名コンビ」というわけではなく、ボケとツッコミ的関係が見ていて面白く痛快だからという理由なんですが (;^ω^)

そんななか、刑事ものではありませんが、二人一組で事件を解決していくというスタイルの『火村英夫の推理』は、ちょっと変わっています。

ここまで見てきて、二人の関係は、『相棒』という感じではない

『相棒』って、なんか、あくまでも仕事上の付き合い、仲間的な感じがします

では、火村英生(斎藤工)と、推理作家・有栖川有栖(アリス=窪田正孝)の関係は、最近はやりの『バディ』男性同士の友人・仲間・相棒のこと。主人公が二人一組で活躍する映画ジャンル)なのか!?

う~ん、『バディ』ねぇ・・。名称通りなんですが・・、なんか、"バディ"ってもっと汗臭い感じの二人に似合う呼名の気がするのです。
例えば、『あぶない刑事』の名コンビ、タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)の二人のような仕事を超えた"熱い友情"的な!

では、なに? 火村と有栖の関係は?

で、1、2話まで見てもその関係性がよく分かりませんでした。(私だけかもしれませんが・・^^;)

っていうか、しっかりした原作があるとはいえ、そもそも有栖が何の役に立っているのか分かりませんでした。もっと建設的な意見や観察眼を披露しなければ、ただの野次馬じゃん!?って。ならば、火村だけでいいんじゃないか?と。

しかし、第3話を見て、少し見方が変わってきました。
(遅!!って突っ込まれそうですが・・("^ω^)

それは、劇中に出てきた12星座のやり取りの場面でした。
有栖が書いた小説の中のトリックに12星座が絡むのですが、そのトリックをあっさり火村が解いてしまうのです。

そこで次のセリフ!

有栖:でも、こんなに早く解かれるとはくやしいんや~
と言いつつ、ソファに沈み込む有栖。

火村近づいてきて、有栖の頭に手を乗せなでなでしながら、
火村:この悔しさは次に活かせ!ヾ(・ω・)

上目遣いに火村を睨みつつ・・、
有栖:むっちゃ、腹立つぞ~、ひむらぁ~

火村:むっちゃ、次に活かせ!

火村の下宿先の大家(夏木マリ):コーヒー淹れまひょか(;´∀`)
火村:手伝いまひょか!? と、去っていく。

なんか・・、
じゃれているとしか思えない2人のやり取り(''◇'')ゞ

まあ、火村の目は笑ってはいませんけど。。

そこで見えたのは・・!?(;^ω^)
信頼関係で結ばれたパートナー配偶者、またはそれに準ずる者という意味で)。

“パートナー”、だな!? この関係、しっくりくるのは(^^ゞ

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いいでしょう。とにかく、どちらにとってもお互いを必要としているというのは分かりました!

しかし、この「火村英生」という難しい役をかる~くそしてイキイキと演じている斎藤工(34歳)さん。はまり役ですね!
火村の狂気も、斎藤工さんが演じると、それはそれで見てみたいと思わせる!( `ー´)ノ

もちろん、そのパートナーとして支えている有栖川有栖役の窪田正孝(27歳)さんも同様。ここにきて(3話まで見て)ようやく違和感なく見られるようになってきました。(遅!!("^ω^)
というか、"しっくり"くるようになってきました。

第1、2話でなんとなく違和感があった二人が、3話でしっくりって(もちろん私の中で、ですが)、
う~ん、これは意外です。
これまでドラマは1話、多くて2話見れば大体分かると思っていましたが、考えを改めなければならないかもしれません。(;´∀`)

共演は、京都府警察本部の刑事役で、生瀬勝久さん(55歳)と優香さん(35歳、えっ、もう35歳か!?)
生瀬さんが今までになく抑え気味の演技。でも存在感は十分。
優香さん、久しぶりに演技見ました。上の二人に合うと必ず不機嫌になってしまうという分かりやすい設定ですが、ちょっと浮いてしまう場面アリ(;´∀`)。これは演出なんでしょうが、もうちっと抑え気味でお願いしたいところ。

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火村の大学の生徒役で山本美月さん(24歳)。何かトラウマを抱えている感じ。これから徐々に明らかになりそう!? いつも表情が一緒でかたすぎるんでないかな(^_^;)

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そして、ドラマを通して一番の謎となりそうな新興宗教団体シャングリラ十字軍との対決
その首謀者諸星沙奈江(長谷川京子さん37歳が、いい雰囲気。

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その諸星が火村と対峙した時のセリフ

諸星、あと少しで二人の唇が触れそうになるくらい近づいて、

諸星:あなた、あたしと同じ匂いがする!

ーそこで 3話終わり ー

事件・謎解きに関しては、1時間枠ドラマとしては、完成度高し!

第3話登場のお笑いコンビ“アンジャッシュ”の児嶋一哉(43歳)さん。よくドラマに使われますね。演技上手いか!? というか、意外に重要な役柄にキャスティングされるのが不思議!?
短いセリフなら気になりませんが、セリフも含め表情、しぐさも、画面に登場する時間が長くなればなるほど棒読み具合が見ていてきつくなる。
やっぱり俳優さんをキャスティングして頂きたい!

※関連記事 ⇒ 2015秋ドラマ「下町ロケット」感想 “芸人さん”を使うことについて!(11/2)

そして最後に、このドラマの決めゼリフ!あります!

火村英生がどこに焦点が合っているのかわからない眼差し、そして人差指を自身の唇にあてながら。
誰に言うわけでもなくぼそっとつぶやく。

~この犯罪は美しくない~

このセリフが決まる人物(俳優)は、そう多くはないでしょう。

それなりの経験を積んできたインテリで、しかもイケメンでなければただただ滑稽なだけ。
ですよね(^_^;)

そして今後、火村をして“美しい犯罪!?”と言わしめる犯罪がはたして行われるのか!?
鍵は、諸星沙奈江(長谷川京子)が握っていそうです。

奇怪で難解な事件を華麗な推理で解決するという本格推理エンターテインメント!!
と聞けば、見ない理由が何かありますか?って、1月の紹介記事に書きましたが、
見ない(見続けない)理由は見当たりません。今のところ‥、

翌朝のことさえ考えなければ・・("^ω^)

では、なんへんです。

冬ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』第3話まで なんへん:58

※このままいけば、二人の関係はもっと自然にしっくりきそう。いろんな楽しみ方ができるドラマですね!
ただし、一抹の不安は、シャングリラ十字軍の話が安っぽい感じになったら白けてしまうなぁと。それだけです。

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⇒ 『臨床犯罪学者 火村英生の推理』第9話感想 この世に美しい犯罪など存在しない!?

以上
Mr.なんへんでした。



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