ミッション:インポッシブル/フォールアウト 感想/期待を裏切らない究極アクション&ドラマ!

地球を代表する2大スパイ映画である『007』と【ミッション:インポッシブル】

今年はミッション:インポッシブルの新作『フォールアウト』が公開されました。

ちなみに『フォールアウト』とは、

大気圏内核実験や原子力施設の事故などで大気中に放出された放射性物質が拡散し、
地上に降下したもの(放射性降下物)。また、そうした人工放射性核種が降下すること

タイトルの意味を知ればこの映画のストーリーはほぼ想像できます。

盗まれてしまった3つのプルトニウム。それを手に入れ複数都市での同時核爆発をもくろみ、世界の秩序を再構築しようと企む一味とそれを阻止するミッションを与えられたイーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームの戦い。
ザックリ言うと、そんな感じです(;^ω^)

映画の核となるのは、相変わらず、"核を使ったテロ(悪の組織)"VS  "それを阻止しようとするチーム(正義の味方)"

という構図。
少し話がそれますが....、


2011年3月11日の東日本大震災(福島第一原子力発電所大事故)は、防ぎようのない恐ろしい自然災害であったと同時に東京電力(日本政府)の安全あんぜん詐欺による人災でもあったと私は考えております。

この構図は、今も現実に続いている
"原発推進派" VS "原発反対派"の戦いの構図であると思っています。

ほぼすべての娯楽映画では、テロを阻止し核攻撃が成功することはありませんが、
福島では、現実に「核攻撃に相当する放射能汚染被害」があったのです!

それを忘れてはならないなと・・・。

もちろん、東京電力(日本政府含)にテロリスト達のような悪意はなかったとしても・・、
結果、福島の人々が故郷を捨てなければならなかった事態(放射能被害)は、
映画で言えば、

テロリストたちの勝利なのです!

もう二度と、あんな事態は避けなければならない。

特に最近の異常気象は、想定外があり過ぎますし、
ましてや、人類の手におえない【原発】に安全などということはあり得ないと、テロリストたちとの戦いを描く映画を観るたびにそう思ってしまうのです.......(汗)

フォールアウトを観終わって、つい、核爆発(メルトダウン)について思いを巡らせてしまいました。

さて、本題です。



ミッション:インポッシブル フォールアウトの感想です。

今作は、ミッション:インポッシブル 「ローグ・ネイション」の続編?という位、前作を観ていないと分からない人物(背景)が登場しています。

なので、まだ「ローグ・ネイション」を観ていないならぜひ観ておくことをおすすめします。

より楽しめますので!

あっ、それと出来れば『M:i:III』(ミッション:インポッシブル3)も。元妻ジュリア(ミシェル・モナハン)との関係性を知っていれば、アクション以外のドラマが深く刺さりますよ(^^ゞ

まあしかし、トム・クルーズは凄いですね!

56歳ですよ。

骨折して話題となったビルジャンプや高度7620mからのヘイロージャンプ、ヘリコプター操縦から落下アクション、それらを全て本人がスタントに挑戦するという。

これで最後かと思わせるくらい鬼気迫るアクションてんこ盛りです。

必死過ぎます!('◇')ゞ

もう、彼がどんなモチベーションで動いているのか分かりません。

ただ、さすがのトム・クルーズでも老いには敵わないという感じも受けました。仕方がないことですが、動きは少し重く、当然肌の張りもなくなってきて身体の疲れがこちらにも伝わってきます。

でも、それがまたいいのです!人間トム・クルーズを応援したくなります!

007 ジェームズ・ボンドが一匹狼であるのに対して、イーサン・ハントはIMFチームのリーダー

チームプレイが今作はさらに充実しています。

これまではイーサン・ハントの引き立て役に過ぎなかった感が否めなかったIMFその他メンバーでしたが、今作は皆がそれぞれの個性を活かした活躍でリーダーを助けます。
ベンジーのアクションもなかなかのものですよ(;^ω^)

3枚目キャラのベンジー(サイモン・ペッグ)、イーサンの理解者ルーサー(ヴィング・レイムス)が登場すると、安心しますね。

あぁ、ミッション:インポッシブルを観ているんだなぁと。

そして前作のヒロイン(ぜひ前作を観てくださいね)イルサ役のレベッカ・ファーガソンが今作も出演してくれて、本当に嬉しいですね!ヒュー・ジャックマン主演のヒットミュージカル「グレイテスト・ショーマン」での凛とした美しさで印象に残った彼女ですが、前作以上のアクションを披露。トム・クルーズが彼女にほれ込んだのも(私の想像ですが・・、)分かるというものです。

あっ、もう一人美女が。ホワイト・ウィドウ役としてヴァネッサ・カービーが謎の仲介役で出演。ちょっとエロくて悪そうな彼女ですが、スパイ映画には必ず彼女のような存在が欠かせません。それにふさわしい妖艶さが印象に残ります。

そして、これも前作に続いて登場している敵役のシンジケートのボス、ソロモン・レーンを演じたショーン・ハリス。前作がかなりヤバいキャラだったのがかなりのパワーダウン。ちょっと残念。

イーサンのライバルとして登場するCIAの敏腕エージェント:ウォーカー役に『スーパーマン』ことヘンリー・カヴィル

とにかく、この手の映画は、敵役がすべて!

と言っていいほど、敵役のクオリティが映画全体のクオリティに関わってきます。

007もキングスマンも、そして当然ミッション:インポッシブルもいかに敵が強大でずる賢く、冷酷非情な奴かで、こちらの緊張感も変わってくるわけです。

では、今作『フォールアウト』はどうだったか!?

面白いのは、そこです。

今作は、『M:i:III』のオーウェン・デイヴィアン (フィリップ・シーモア・ホフマン)や、前作のカリスマ性のあったシンジケートのボス、ソロモン・レーンのような分かりやすい悪党が出ていません。

そこは、スパイ映画のように(スパイ映画だけど...)、誰が誰をだまし、だまされているのか、より複雑なストーリー展開となっています。それを物足りないと思うか、面白いと思うかはあなたの自由!

正直、ヘンリー・カヴィルは存在感はあるものの、記憶に残らない(なんていうと失礼かな)感じなんですよね。もっとクセが出てくればなぁなんて思います。

とにかく、超絶アクションだけではない、スリルとドラマを楽しめたことは間違いありません。

私の好きな場面は、トイレの中での格闘シーン。とにかく相手が強い!敵はアジア系の役者さんですが、ちょっと強すぎだろって感じ。それから、イルサとベンジーが共に戦うシーンも力が入りましたね。

映画としてひとつ難を言えば、上映時間がやや長いことと、常にハイテンションなシーンの連続過ぎて、印象に残るシーンが分散されてしまったことですかね(^-^;)

私が好きだったブライアン・デ・パルマ監督の第1作と比較すると、謎解きやスリルは若干及ばないものの、アクションとドラマ性ははるかに上回っていたと思います。

では、せっかくなので、これまでの全6作をおすすめ順にランキング

ミッション:インポッシブル/おすすめランキング

ミッション:インポッシブル:★★★★★★★★
ブライアン・デ・パルマ監督ファンとしてはたまらない記念すべき第1作
/ローグ・ネイション:★★★★★★★★
監督脚本は『ユージュアル・サスペクツ』で第68回アカデミー賞脚本賞を受賞した実力者。
ストーリー、演出ともに原点に返ったようなスリリングな展開で楽しめました。
/ フォールアウト:★★★★★★★★
56歳となってもまだ究極のスタントに挑むトム・クルーズの姿はマジで世界を救おうとしているかのよう。
彼のモチベーションは一体どこにあるのか!?
/ゴースト・プロトコル:★★★★★★★
イーサン・ハントがブルジュ・ハリーファの外をよじ登る場面はスパイ映画史に残る名場面
M:i:III:★★★★★★
今は亡き名優フィリップ・シーモア・ホフマンの悪役ぶりが今でも印象に残っています!
M:i:II:★★★★★
鳩大好き ジョン・ウー監督の2作目。敵もヒロインも印象薄く。やや残念な作品
すべてのアクション的要素を取り入れた今作、
年齢的にも、もしかしたらミッション・コンプリートなのかもしれない
なんて、勝手に思って、映画館を出るときちょっとそんな風に感じて少し寂しくなったりして...。

 


いや、また2年後、3年後、
あのお馴染みのセリフ

例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、或いは殺されても当局は一切関知しないから、そのつもりで!!

が聞けて、そして、
導火線を火の玉が走ると同時に鳴るあのイントロが戻ってくることを願っています!
あのオープニングは何度見てもワクワクするんですよね





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