先週(6/1)『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観てきました。
場所は、109シネマズ二子玉川です。
レジェンダリー・ピクチャーズ製作のモンスターバースシリーズの第3弾ですね。
公開3日間で動員64万2000人、興収9億1900万円をあげ出足は好調のようです。
ちなみに世界に目を向けると、北米(アメリカ・カナダ)での3日間の興行収入は約51.7億円にのぼり、週末興行ランキングの1位を獲得。さらに、中国、台湾、インド、タイ、マレーシアなどでも週末興収ランキング1位となり、全世界興収は約193.6億円に到達したという。

さすがですね!我らがゴジラ

映画は、すでにいろんなコラムで取り上げられている通り、怪獣同士のバトルシーンの迫力は凄まじいの一言。
圧倒される自然や街の破壊シーン、怪獣同士の肉弾戦は、これまでのゴジラ映画で最高のものでしょう。
さすがハリウッド。
もう敵わないす。
CGとかに掛けるお金が日本とは違い過ぎるのでしょうね。
いや、"お金だけ"みたいに言ったら失礼か!?
マイケル・ドハティ監督のゴジラ愛もハンパないって聞いていますし。
制作者たちの情熱がこんな熱いゴジラを生み出し、その圧倒的な熱量がこちらにダイレクトに伝わってきたって感じです。

今作で話題になっていたのは、なんと言ってもラドン、モスラ、キングギドラの東宝三大怪獣の総出演ですね。
公開前から、彼らの造形・形態がどうなるのか、登場シーンは!?、ゴジラとどう絡むのか、不安しかなかったものですが...(自分の期待外れだとすごく嫌だというか、悲しくなってしまうだろうなぁという、なんとも言えない感情がありましたね。)...、そんな不安は全くの杞憂に終わりました。


いやもう、カッコよかった!特にラドンは東宝作品とは別物(ゴジラの子分的な役割ではなくね)、自信に満ち溢れた戦いっぷりは感動しましたね。もちろんモンスター・ゼロという呼び名で登場したキングギドラは、地球上の生命(怪獣)を超越した美しさと神々しささえありました。三つ首から放射されたギザギザの光線もまんまでカッコよかった!
注文を付けさせていただくならただ一つ。キングギドラの鳴き声ですね。
甲高い音(声)で、ピロピロピロみたいな電子音がキングギドラなんですけどね。
いかにも宇宙怪獣っていうね、あの音が聞けなかったのは、ちょっと残念でした。
まあ、しかし、気になったのは初めの一瞬だけで、あとはひたすら、怪獣たちに目は釘付けとなり、何十年も前の少年時代の興奮と快感を味わえたのです。
ありがとう、ドハティ監督!って感じです。

観終わって一週間たった今でもキングギドラの眼光が目に焼き付いているほどなんですが、
そんな時、見てしまったんです。
「日本映画専門チャンネル」での企画。「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」公開記念 東宝チャンピオンまつり版ゴジラ全7作品&シン・ゴジラ一挙放送!で放送されていた『キングコング対ゴジラ』を。
※今後この作品を紹介するときは、「東宝版」という注釈が必要になりますが。

東宝版『キングコング対ゴジラ』
私は劇場で2回。テレビ(ビデオ含)では6~7回は見ているはずです。
アメリカが生んだ怪獣スター「キングコング」とゴジラが闘うというトンデモ企画ですね。(子供心に、この闘いは許されるのか!?、日米関係は大丈夫なのか!?なんて心配したことを覚えています(嘘だよ)
キンゴジ、なんと観客動員数は1255万人を記録しており、東宝ゴジラシリーズ中では歴代最高なんですってね。さすが日米を代表する2大スター揃い踏み。
現在でも日本歴代観客動員数ランキングで14位。あの大ヒット作「シン・ゴジラ」ですら560万人ですから、もう当時の男の子とお父さん(お母さん)はだいたいみんな観に行ったわけです(言い過ぎだな(^^ゞ)。

6月8日土曜の午前中、TVリモコンを操作していると、なにやら古臭い映画のワンシーンが目に飛び込んできました。刹那、私の脳は一瞬でその映画がゴジラものであることを察知したのです。

これは...、そう、キンゴジだ!!と。
うわ、懐かしいなぁ、と。

そして、ゴジラとキングコングが仲良く海に落ちていくエンドシーンまで見てしまいました。
ああ~、最後まで見ちゃったよ~、と思いながらも。昔のゴジラもそれはそれで味わい深いものです。

で、ようやく本題です。
ハリウッド版ゴジラと東宝版ゴジラ その決定的な違い

まさか、特撮の違いとかCGだとか、そんな映像的な違いを指摘するような野暮なことを言うつもりはありません。

東宝版ゴジラとハリウッド版ゴジラ全作品を観てきて、特にモンスターバースシリーズの2作品を観てきてあらためて感じたこと、それは、

人間の演技です。

人間部分のストーリーという意味ではなく、単純に俳優たちの"演技"です。

もっと言うと、対ゴジラ、対怪獣に対する意識、=ゴジラや怪獣を目の前にした時の感情の表現、表情、眼差し。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で散見される批判的な記事で多いのは、人間側の描写や設定が分かりづらいとか雑だというものです。確かにやや強引なストーリー展開になっていることは私も同感です。
そんな展開などド迫力のバトルシーンにすべて消されてしまうので、何の問題もない、という人もいます。
とはいえ、気になる人は気になるのでしょう。
まあ、東宝版ゴジラの人間側ストーリーなどまったく覚えていませんしね(・_・;)

しかし問題はそこじゃないんです。

問題は(だと私が思うのは)、人間の演技力
いや、正確に言うと、監督や製作陣が、どこまで俳優に対怪獣に対する真摯な演技を求めるのかって言うことだと思います。

東宝版は、というか、日本人は、ゴジラが生まれて60年の間に、ゴジラに対してとても肯定的な見方を身につけてしまっているのだと思うわけです。
実際に演技する役者さんたちには当然ゴジラは見えず、想像で演技しなければなりません。
監督が、"はい、この10秒後に正面からゴジラが姿を現します""いきますよ、5.4.3...、カチ!
みたいなね、知らんけど...(;^ω^)
その時に、日本人役者は、ゴジラを目にした時の演技をどう演じたらよいのか!?
考えたことでしょう。
でも、相手はあのゴジラです。
現代日本では、まだまだ子供たちの味方としてのゴジラ像が沁みついているのではないでしょうか。

対ゴジラに対する想像力をいかに発揮し、"死"を意識せざるを得ない状況をいかに演じることができるか!?

日本人にゴジラの“恐怖”を植え付けることはなかなかハードルが高かったと思うわけです。

正直、この部分において、ハリウッド版ゴジラの人間たち(渡辺謙さん筆頭に)の必死さ、危機感、恐怖、それは東宝版ゴジラとは比較にならないほどのリアリティをもっていました。
※ただし、第一作の「ゴジラ」と『シン・ゴジラ』は別です。ゴジラに出演した平田昭彦さん、志村喬さんの演技はゴジラにリアリティを与えていましたし、シン・ゴジラに主演の長谷川博己さんの演技は緊張感に満ちていて圧巻でした。


なぜそうなるのでしょうか。

東宝版ゴジラは、ゴジラの物語、怪獣バトル、いかにゴジラや怪獣を倒すかがメインとなってきたのに対して、ハリウッド版ゴジラ(これはゴジラだけではなく、「ハリウッド」では、と言った方が良いけれど)は、その中に登場する秘密組織モナークを含めて、人間側の物語も同時進行で進み、さらに家族愛とかも盛り込んでいるからです。(人間側のドラマのリアリティという点では、『シン・ゴジラ』も見応え十分でした)

自分たちが中心であればその演技にもリアリティが生まれるのは必然!

いい悪い、好き嫌いは別として、ハリウッド版ゴジラと東宝版ゴジラ その最大の違いは、人間=人間の描き方にある!

そう思った次第です。

では、なんへんを。

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』なんへん:60

以上。



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