新「GAMERA」胎動
(胎動:たいどう・・ 新しい物事が内部で動き始めること。内部の動きが表面化し始めること。)
10月9日 米ポップカルチャーの祭典として知られる「ニューヨーク・コミコン 2015」で、KADOKAWAは「ガメラ」生誕50周年記念映像を初公開した。
ご覧になりましたか?
「ガメラ生誕50周年」特設サイト そこで公開された30秒のショートフィルム!
いきなりギャオスの映像!そのギャオスが逃げまどう父親(宮藤官九郎)に襲い掛かる!
クドカンはあっさりギャオスの餌食となり、生き残った少年マナフ(高橋琉晟)の姿を映します。
炎上する東京、ギャオスとは別の生命体が蠢く。
そこに、ある物体の背中?が映し出され、待ってましたぁ!!新GAMERの姿と共に発射されるプラズマ火球!
いや~、エグい! ド迫力映像!
このわずか30秒の映像からKADOKAWAの本気度が伝わってきます!
この50周年記念映像は、フルバージョンが約4分半。そして60秒版(今年の「第28回東京国際映画祭」日本映画クラシックス部門で上映されるガメラ4作品の中で公開予定)もあるとのこと。
早く観てみたい!!
この映像は、多くの映画やCMのほか『キルビル Vol.1』のアニメパートを手掛けたことでもで知られる石井克人監督がメガホンを取っており、今後KADOKAWAは『GAMERA』新プロジェクトを企画予定だといいます。
石井監督談:
「これはいわゆるパイロット版と言っていいと思います。自分たちもそのつもりで制作していました。僕らは基本的にCMのチームなので、大規模な映画は簡単には制作できません。けれど、今回は当初から4〜5分程度の短編ということでオファーをいただきました。特撮展のようなところで上映するものを50周年記念でつくるという企画だったんですよ」。
※パイロット版とは、放送開始・一般公開に先行して試験的に製作される映像作品の事
ハリウッド版ゴジラを観たお客さんからすると、オーソドックスな着ぐるみによる特撮では驚いてもらえないと思い、本作のガメラをはじめとする怪獣はフル3DCGで制作しました。
「こだわったのは、ガメラたち怪獣モデルのディテール、手付けによるアニメーション、そして物理シミュレーションによるリアルなエフェクトですね。キレイすぎるのはどうかというのもあって、着ぐるみとはまたちがった意味で、手づくりの味が残る映像を目指しました。そして、CGと実写をいかになじませるのかというが、技術的に大きなテーマとなりました」。
(上記インタビュー参照:CGWORLD.JP)
「ガメラ」
1965年公開の第一作『大怪獣ガメラ』からこれまで12本の映画が製作されている日本を代表する怪獣です。
世界的には『ゴジラ』ほどの知名度はないと思いますが、それでも1970年当時は、日本を代表する二大怪獣であったのです。
いわば、アントニオ猪木とジャイアント馬場、王と長嶋、武蔵と小次郎、キリンとアサヒ、タイガーと象印、早稲田と慶応、とかそんな感じ!?( `ー´)ノ 違うか( ;∀;)!?
ガメラに転機が訪れたのは1995年。
いわゆる「平成ガメラ」からです!
監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣、脚本:伊藤和典が手がけた平成ガメラ三部作は、それまでの「昭和ガメラ」に沁み込んでしまった子供のための怪獣ヒーローから脱皮して、大人の大人による大人のための怪獣特撮映画に生まれ変わったのです!
しかし、2006年公開の第12作『小さき勇者たち〜ガメラ〜』(観てないですが、)以降、ガメラは行方をくらませてしまっていました。
これは、もう一方の雄・ゴジラも同じで、何の因果か、ゴジラ50周年の節目である2004年にシリーズ集大成となる第28作『ゴジラ FINAL WARS』にてゴジラも再度終了となってしまいました。
※東宝が製作するゴジラシリーズも10年以上途絶えることとなる((+_+))
ここでカミングアウトしておきます。
私は、世界のゴジラよりもガメラにシンパシーを感じる者の一人です。
自信満々のゴジラよりも、なんか、"亀でごめんね"的な申し訳なさそうで少し控えめなガメラが子供のころから好きでした。のどに詰まらせた痛々しい感じの高音でうめく鳴き声も物悲しく聞こえたものです。
なので、1995年に突如自信満々に姿を現し、荒々しく火球を発射し宿敵ギャオスをやっつける平成ガメラに衝撃を受けました!
そこには、子供を守るのが仕事なんだよ(*^-^*)という優しいガメラはいませんでした。
ただただ、人類いや地球を守る守護神ガメラが存在していたのです。
今、カイジュウ映画は世界を震撼させております。
2013年の『パシフィック・リム』(劇場で2回。DVDを購入し5回以上観てしまいました)
2014年の『GODZILLA ゴジラ』
面白かったです。
完全にハリウッドに後れを取っております。
日本の特撮怪獣映画が世界で暴れまわるのは嬉しいけれど、やられっぱなしはやっぱり悔しいです!
そして、【GAMERA】です!
敵は、永遠の宿敵ギャオスか!いや、新怪獣、それも最恐の新怪獣でしょう!!
ぜひとも、史上最高の【GAMERA】を期待します!
もちろん、日本の本家ゴジラ
脚本:庵野秀明、監督:樋口真嗣の最新作『シン・ゴジラ』こちらにも大いに期待しております!
■言わずもがなですが、
怪獣映画は、「特撮」が心臓部ですが、それがすべてではありません!
3DCGは10分で慣れます。後は物語(ストーリー)!
ガメラ、ゴジラという最強のキャラクターをもってしても、
やっぱり「映画」なんですから、命は、ストーリーです。リアリティです!
そして、ストーリーということは、脚本に役者(演技)です。
2013年『パシフィック・リム』に出演した菊地 凛子さんは、アカデミー助演女優賞ノミネート女優であり、ナショナル・ボード・オブ・レビュー新人女優賞、ゴッサム賞新人女優賞を受賞した世界を代表する女優でもあります。
2014年ハリウッド版『GODZILLA 』には世界の渡辺謙さんが出演されました!
そういうことなんです。
日本での怪獣映画のポジション(評価)はまだまだ!
それは結局、ストーリーのリアリティのなさに尽きるのではないでしょうか。
平成ガメラ第一作は、そこが素晴らしかった!
あの時の衝撃と興奮をもう一度味わわせてほしいです!
特撮にこだわりすぎず、大人の大人による大人のための日本の怪獣映画をぜひとも作って頂きたい!
ということで、今日のなんへんは、
ガメラ生誕50周年」石井克人監督制作 30秒SHORT Ver.映像
なんへん:62
(ハリウッド版『GODZILLA 』を超えるだけのポテンシャルを秘めた映像!これは大いに期待しちゃいます!)以上
Mr.なんへん