目 次
先日朝早く、チャイムが鳴ったのでドアを開けました。
郵便局員が手際良く、“書留で~す、ハンコお願いしま~す”って言うものだから
あぁ、はいはい!っていつものように、つい押しちゃいました。ハンコ(^^ゞ
これが、私がマイナンバー「通知カード」を受け取った際の一部始終です。
当初、マイナンバーかぁ(要するに国民総背番号制)、国に管理されるの、なんか気に入らないなぁ~と・・。
よし!受け取り拒否ろうか、などとひそかに考えていただけに、わずか数秒でスムーズに受取が完了してしまい、ちょっとショックでした(ー_ー)!!
せめて、郵便局員の方が、“今日はマイナンバーの「通知カード」をお届けに伺いました~”とか、言ってくれればよかったのに・・、そんなこと言うわけないけど(;^ω^)。
・マイナンバーは、10月5日の時点で国民に割り振られている
まあ、受け取り拒否しても「内閣官房社会保障改革担当室」の担当者の方が言うには、
「マイナンバーは、10月5日の時点で国民に割り振られています。したがって、通知カードの受け取りを拒否しても、カードが自治体に戻るだけで、マイナンバーそのものがなくなるわけではないのです」
って、ことなので意味ないんですけどね・・(`^´)。
ちょっとしたお上に対する反抗心(心理的抵抗)なんです(;´∀`)
ただし、「通知カード」が入った封書の中には、『個人番号カードの申請書』が一緒に入っているので、受け取り拒否すると、その申請書を入手できなくなりますね。では、「個人番号カード」とはどんなものなのか。
・『個人番号カード』は、プラスティック製のICチップ付きカード
『個人番号カード』は、プラスティック製のICチップ付きカードで顔写真が入れられます。このカードがあれば、この先、コンビニで住民票の写しを取れたり、『マイナポータル』というウェブサイトにログインし、行政機関がマイナンバーの付いた自分の情報をいつ、どことやりとりしたのか、といったことを確認できると。
ただしこれは任意の申請ということです。
『個人番号カード』がなくても生活していく上ではなんら困らないですけど。(そんなにしょっちゅう住民票取らないし)
へたに作って、財布に入れておいたら落としちゃったとか盗難にあって財布ごと盗まれちゃったり、
そんなことになるのなら、いっそ作らないほうがましです。
でもそれを言ったら、免許証や保険証を財布に入れて落とすのも同じリスクなんですけど。
マイナンバーは、希望すれば、住民票の写しにも記載できるようなので、通知カードの受け取りを拒否した方でマイナンバーを取得したい方はマイナンバー記載の住民票の写しをもらえるようです。(受け取り拒否って取得はしたいって 意味なくね!(;'∀')
・マイナンバー制度のリスク
さて、タイトルにもある通り、このマイナンバー制度についてはそのリスクがいろいろ取り上げられております。その一番の理由が、「個人情報漏えいの危険性が高く、憲法が保障するプライバシー権を侵害する」というものです。
そこで、弁護士や住民らのグループが国を相手にマイナンバーの利用停止や削除などを求める訴訟を全国5地裁で一斉に起こしましたと。
訴状によると、原告側(弁護士ら)は、「日本年金機構でのサイバー攻撃による約125万件の個人情報流出を例に、官民での情報漏えいのリスクがあるなどと指摘している」ということ。
いや、確かにね。その通りだと思います。
分かります。
そして、個人情報漏えいのリスクはありすぎですね!
・マイナンバー関連の事故
なぜか!?こちらのサイトをご覧いただければ、一目瞭然!
いったい毎月どれだけ多くの情報漏えい事件・事故が発生しているのか?
Security NEXT(最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしている)
目を覆いたくなります。
そしてすでに(ご存じの通り)、マイナンバー関連の事故(今はまだ配達関連ですが、こんなん見過ごすことはできません!)も複数起きております。
2015/11/12:マイナンバー通知書の誤配達を相次いで公表 - 日本郵便
2015/11/10:マイナンバー通知の配達事故で日本郵便に厳重注意
2015/11/06:マイナンバー通知、受領印受けず投函 - 配達員がみずからサイン
2015/11/06:マイナンバー通知書の誤配達が判明 - 千葉県
などなど。
いやいや、まだ始まって何ヶ月ですか? 1ヶ月ですよ!? で、このテイタラク。
・「官」は信用できない
官民といいますが、「官」による日本年金機構の例を上げるまでもなく、彼らの情報管理はまったく信用できません!信頼度0%です。
では、なぜ「官」を信頼できないのか?
もちろん「民間」であっても100%信頼できるわけではありません。
昨年7月に発覚したベネッセ個人情報流出事件を筆頭に、事件・事故は民間でも多数発生しております。
しかし、「官」と「民」には大きな違いがあります!
それは、「責任の所在」です。
もし、今回のマイナンバーが一つの民間業者に委託されていて、上記のような事故が頻繁に発生していたら(事実発生しておりますが(-_-;)、そりゃもう会社の存続にかかわる大問題に発展しているでしょう。そして、会社が緊急「謝罪会見」を開いて、社長なり専務が深々と頭を下げ、早急に改善見直しいたしますと発表するはずです。
結果、即、経営陣が退陣することにはならなくても、企業の信頼の失墜、イメージの大幅ダウンは避けられず、
ゆえに、真剣に(相当の覚悟と危機感を持って)リスクと向き合うはずだと思うわけです。
しかしながら、「官」はといえば・・(-_-;)
その「責任の所在」が毎度まいど、曖昧(あいまい)です。
一体誰なんですか? このマイナンバー制度の総責任者は。内閣官房長官でいいのですかね? 今なら第82代官房長官 菅 義偉(すがよしひで)さんでよろしいでしょうか。まあ、内閣改造で担当が変わってしまったらまたその責任もあいまいになるのでしょうけど・・<`~´>
もちろん職員の方は真剣にやっているのだろうと思います。しかし、何かがあった時に誰が責任を取るのかがはっきりしていない以上、また、何かがあった時に会社がつぶれてしまうといった危機感がない以上、どうしても油断が発生すると私は思います。
“上”がいい加減だとそういうことになります。
責任=覚悟です。
それがなくて、のらりくらりとかわしていくのが「官」です
だから、「官」に対する信頼度0%です。
すでに「誤」配達が発生しており、もうリスクは顕在化しております。
今後はさらに、個人番号カードの不正取得や偽造などによる、成り済ましの危険性も高いという主張は、現実のものになるでしょう!
安全対策はまったく不十分です。
・運用は始まっている。裁判では原告側が負ける可能性大。
でも、でも、残念ながら、もう運用は始まってしまっています。今後、裁判でマイナンバー制度が利用停止もしくはマイナンバーの削除はほぼないでしょう!
つまり、裁判では確実に負けるでしょう。
そして、マイナンバー詐欺は増える一方でしょう。
まずは、不安をあおった“オレオレ詐欺的な”お年寄りを狙った詐欺ですね。
息子と名乗り、"マイナンバーで成りすましにあって借金作らされて返済に追われているんだ"と・・。
そんな手口。
これまで以上に、オレオレ詐欺のバリエーションが増えて、手口も巧妙化して裏社会の資金源になること必死かと(ー_ー)!!
マイナンバーによる直接的な被害はそう多くはないとしても、間接的な被害が多発すると思われます。
直接的被害は防げるのか!!?
・マイナンバーリスクに対して、まずは自己防衛!
ただし、マイナンバー(数字)だけでは基本何もできないわけですからね!!そこはしっかり認識しておく必要があります。
「内閣官房」サイト内の
マイナンバー社会保障・税番号制度ページにこうあります。
「マイナンバーを使って社会保障や税などの手続きを行う際には、『個人番号カード』や「運転免許証」などの顔写真付きの身分証明書等により本人確認を厳格に行うことが法律でそれぞれの関係機関に義務付けられています。言い換えれば、万が一マイナンバーが漏えいした場合であっても、マイナンバーだけで手続きを行うことはできませんので、それだけでは悪用されません。マイナンバーが漏えいした場合には、本人の請求などにより、マイナンバーを変更することが可能です。」
「官」も「民」も信用できない、裁判で勝つ(マイナンバー制度の廃止)こともまず無理
であれば、結局自分で出来るところまで防衛するしかないですね。
個人で出来ることは限られていますが・・・、そして基本的なことですが。
もし『個人番号カード』を入手したとしても、財布には入れて持ち歩かない! 当然ですが、ネット等に番号を保存しない、間違えても画像をアップしないとか・・、 そんなことくらいしかないのかもしれませんが、過剰にビクビクおびえることもないということ。 それらは、今までの身分証(免許証や保険証)を取り扱うのと同じことなんです。 |
------------
ここで、行政機関がマイナンバーの付いた自分の情報をいつ、どことやりとりしたのか確認できるのです。今後、行政機関が保有する自分に関する情報や行政機関から自分に対しての必要なお知らせ情報等を自宅のパソコン等から確認できるものとすると。
------------
※当然ここにも情報漏洩に対するリスクは潜んでおりますが、これはもう“もろ刃の剣”(一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ)としてパスワードの管理など用心しながら利用していくしかないですね。
・将来/未来、また別の問題が発生!
しかし、将来・未来、また別の問題が発生するかもしれません。これはもうSF小説的な発想ですが・・、
マイナンバー制度によって、個人所得がすっかり政府に丸裸にされるわけですから、現政権以上の攻撃的なモンスター政権が生まれたとしたら…、すると、低所得の人々(若者)に対して軍隊への勧誘が行われたりして・・(;'∀')
もちろん、あからさまにはしないですよ。
水面下で、なぜかDM(入隊案内バンプみたいな)が送られてくるわけです。どこかで(合法的なやり方で)なぜか個人情報が知られているわけです。
そして、やむを得ず(食べていくために)軍隊に入隊するしかなくなるわけです。
そんな世界が今後あり得るかも!?しれません。
実際、形は違いますが、アメリカでは奨学金を返せない貧乏学生が
軍隊に入って返済するのは現実世界ですでに起こっていますからね。
わかりませんよ。
なんといっても、日本では、ちょっとやそっとのデモでは(国民の多くが反対しても)動かない政府ですからね。
これはもうお上には逆らえないという日本人の江戸時代からのDNAかもしれないです。
さて、少し長くなりましたが、
マイナンバー制度についての「なんへん.com」まとめです。
***************・マイナンバーは、10月5日の時点で国民に割り振られているので、通知カードの受け取りを拒否しても、マイナンバーそのものがなくなるわけではない。
・『個人番号カード』は、プラスティック製のICチップ付きカードで顔写真が入り、このカードがあれば、この先、コンビニで住民票の写しを取れたり、『マイナポータル』というウェブサイトにログインできる。
・『個人番号カード』は任意の申請なので、作らなくても可。生活していく上ではなんら困らない。へたに作って財布に入れておいて落としたり盗まれたりするリスクを考えたら、いっそ作らないほうがまし。
・マイナンバーは、希望すれば、住民票の写しにも記載できる。
・マイナンバー制度についてはそのリスクが取り上げられていて、弁護士や住民らのグループが国を相手にマイナンバーの利用停止や削除などを求める訴訟を起こした。その一番の理由が、「個人情報漏えいの危険性が高く、憲法が保障するプライバシー権を侵害する」というもの。
・そしてすでに、マイナンバー関連の事故も複数起きている。間接的な詐欺も既に発生している。安全対策は不十分と言わざるを得ない。
・「官」は信用できない。なぜなら、「責任の所在」があいまいだから。
・しかし残念ながら、もう運用は始まってしまっている。ゆえに、裁判では原告側が負ける可能性大。
・結果(マイナンバー制度が続く限り)、将来もマイナンバー詐欺は増える。
・結局(被害をこうむらないためには)自分で出来るところまで防衛するしかない。
・将来・未来、また別の問題が発生する可能性あり
**************
まとめ以上です。
----------------------------↓
もう少しだけ(^^ゞ 国が良くなっていくには (^_^;)
特定秘密保護法とか安保法案とか、マイナンバー制度とか、派遣法改正とか、沖縄の問題とか、現政権の望み通りにどんどん動いているようですが、それが心配で不安なら、私たちが出来ることといえば、唯一、選挙しかありません!
デモではなんにも変わらないことは明らかになりました。
国を変えたければ、選挙です。それが民主主義!というものなのでしょう。
そして、本当に国民の大多数がNOと言えば、政治は動くことは(そんなに古い話ではないですけど)、実証されています。まあ、残念ながら、民主党がダメダメで短命に終わってしまいました。
が、しかし、
ローマは一日にして成らず!です。
現政権が信用できない、嫌いだと感じたなら迷うことなく他政党にあなたの貴重な一票を投じるしかないでしょう。
いや、今の政権の実行力に期待するというのなら、現政党に一票を投じてください。
はじめは思うようには成らなくても、“ローマは1日にして成らず”を忘れずに、しつこくしつこく繰り返すことです!
そうして本当に国が良くなっていくと信じるしかないでしょう!
以上
Mr.なんへんでした。