サッカー日本代表 ロシアW杯【予選突破】に向けて!
ポーランドに勝つためには!?
まずは昨夜のセネガル戦。試合に対する評価は専門家の方達にお任せするとして、セネガル戦で見せてくれた日本代表の勝負をあきらめない気持ちは充分に伝わってきました!
コロンビア戦もそうでしたが、“あきらめない気持ち”それはここ最近の代表の試合でまったく見えてこなかった“気迫”でした!
さて、ここでは次のステージに向けて決戦となるポーランド戦を前に、再確認したいことを書いてみます。
2年前に書いたこちらの記事
> サッカー日本代表とラグビー日本代表の決定的な差について考えた!で、チームスポーツで勝つために必要な要素として3つをあげました。
1.【個の力】
2.【チームワーク】(チーム力)
3.【気持】(勝ちたいという気持ち)
この3つのバランスが最も高次元で取れているチームが世界の頂点を極める!
で、世界と比べて「個の力」で劣る日本代表が勝つためにはチームワークをみがいていかなければならず、
さらに、一人ひとりが鍛錬して個の力を上げていくこと。
その2つで拮抗していれば最後は勝ちたいという(あきらめない)気持ちが強い方が勝つ!
さて、6月25日の日本代表はどうだったか!?
どのような戦いを繰り広げたのか!?
スピード、パワ-はどうみても、セネガル代表には及ばなかった。
よーいドンで競争したらあっという間にぶっちぎられる感じ...(;´∀`)
余裕でパスが出せると思った瞬間、セネガル人の足が延びてきて、
つぶされてしまう。
何度も見たシーンです。
スピード、パワ-で圧倒されていた!
にもかかわらず、
日本代表は負けなかった!
・・、
・・・、
なぜ!? Why?
先ほどのチームスポーツで勝つための要素を数字で表してみましょう。
結果「引き分け」ということは、
1.2.3のトータルは同点です。
1.【個の力】
2.【チームワーク】(チーム力)
3.【気持】(勝ちたいという気持ち)
まず、1.個の力。セネガル代表の個の力を4としたら、
日本代表は2.5といった感じ(あくまで勝手なイメージですけど)。
そんな感じで採点したら...、こうなりました。
3つの要素 | セネガル代表 | 日本代表 |
1.【個の力】 |
|
|
2.【チーム力】 |
|
|
3.【気持ち】 |
|
|
トータル | 10.5 | 10.5 |
【個の力】で劣るならば、2.の【チームワーク】と3.【気持ち】で上回らなければ
引き分けに持ち込むことはできませんでした。
数字で簡単に表せるものではないと重々承知はしておりますが、
引き分けに持ち込めた要因としてあながち間違いではないと思います。
さて、そして、大問題は、
次の第3戦! 対ポーランド戦です!
対ポーランドを上記の3つの要素で予想したいと思います。
(※ここは好きにやらせてください...m(__)m)
まずは、1.【個の力】から
ひとり別格のスーパースター!レバンドルスキという怪物がいますが、
それを抜きにしても、【個の力】はポーランドに及ばないでしょう。
では、【チームワーク】チーム力は!?
勝ちたいという【気持ち】は!?
3つの要素 | ポーランド代表 | 日本代表 |
1.【個の力】 |
|
|
2.【チーム力】 |
|
|
3.【気持ち】 |
|
|
トータル | 10 | 11 |
いかがでしょうか!?
日本勝利の結論ありきだとお思いでしょうが(いや、実際かなり願望入っていますが(;^ω^)、
ポーランドの2試合を見る限り、決してまとまりの良いチームだとは思いませんでした。
レバンドルスキ中心のチーム戦略を構築してきたので仕方ないのでしょうが、
そこを徹底的に本気でマークされ、つぶされた時の戦術に工夫というか恐さがないという印象です。
もちろん、個の力は日本より上なので、レバンドルスキ一点集中時に
他の誰かに足元をすくわれる可能性は十分ありますけど…。
さて、日本代表のチームワークです。
チームワークとはイコール仲良し集団という意味ではありません。
そこには、監督とのコミュニケーション、戦術理解の徹底、相手チームの分析スキル
そしてもちろん自己主張を抑えたチームに対する献身的な態度などの『総合』です。塊です!
弱小アジアの日本はこれまでも“そこ=献身さ”が売りだったわけですが
ここ最近“個の力”を重要視するあまり、for the teamがおろそかになっていたと思うのは私だけでしょうか!?
ハリルがそこ(献身さ)を求めていなかったのかもしれません。
4年前(ブラジルWカップ)のザック・ジャパンの惨敗は、
チームの慢心、過信(欧州組が多くなって個の力がアップしたと勘違い&
(ブラジルW杯直前の国際親善試合でオランダとの引き分け、ベルギーに勝利を含む5連勝!))と
それによる危機感の欠如と日本独特のチームワーク力の低下がもたらしたものだったと思います。
4年後、おっさんイレブンと揶揄された日本代表は、
(西野監督の狙いなのか定かではありませんが….、)
ブラジルでの惨敗の記憶、悔しさ、不甲斐なさ(特に長友選手の涙は記憶に新しいところです)を蘇らせ、危機感を持ち、そして、
ハリル時には自己(個の)主張の塊のような集団が、まさにチーム一丸と言う言葉がふさわしい集団に変貌しました!
それは偶然の産物だったかもしれません。そうであるにせよ、西野監督は“持っている”と言わざるをえません。
いや、選手だけでなく、これは西野監督にとっても大いなるリベンジでもあります。
あのマイアミの奇跡は、同時にアトランタの悲劇でした。
初戦でブラジルを破り(マイアミの奇跡)、第3戦でハンガリーを下して2勝をあげながら、決勝トーナメント進出を逃してしまったのですから...。
今回、忌まわしい過去を払拭する最高の舞台が整ったわけです。
今大会、過去出場6回の中で一番期待していなかったチームが
ここまでやるとは正直思っていませんでした。
なので、後出しじゃんけんのようで心苦しいのですが....、
しかし、冷静になって考えてみると、
チームスポーツで勝つために必要な3つの要素を
過去の日本代表と比較しても、最も高次元でバランスが取れたチームになっていたのかもしれません。
【個の力】
ヨーロッパで何年もモマれた選手達の「個の力」は、経験という財産を積み上げてようやく“本物”になってきた!
【チームワーク】チーム力
何度も言うように、ブラジルでの経験(悔しさ不甲斐なさ)とアトランタでの悲劇が、チーム(選手と監督)に胆力と冷静さと危機感をもたらし、一つにまとめた!
勝ちたいという【気持ち】
目には見えませんが、間違いなく伝わってくるもの!だと私は思います!選手達の献身的な必死さは心に響いてくる!
どうなるかはさっぱりわかりませんが、
過去に例のない程、勝つための要素・3つのバランスが整ってきた日本代表!
このままポーランドを倒して予選リーグを突破してくれると信じて、私も必死に応援したいと思います。
予選リーグ以降は、3つのバランスが高次元で揃っているチームの戦いとなってきます。
【個の力】で劣る日本代表は、【第4の要素】“運”も味方につけなければベスト8の道は厳しいと思いますが
とにかく、応援するのみです!
ー加筆(6/27)ー
深夜のアルゼンチン対ナイジェリア戦を見て思ったのは、チームスポーツで勝つための【第5の要素】でした!まさに崖っぷちに追い込まれたアルゼンチン代表がラスト4分に決勝弾を叩き込んで予選リーグ突破を決めたその力はいったい何だったのでしょう?
もちろん、【個の力】も【チーム力】も【気持ち】も、この2チームは高次元で持ち合わせていたはずです。そして、その力は86分までは拮抗していました。
最後の最後に運命を分けた“力”とは...!?
ナイジェリアはただ“運”に見放されただけだったのでしょうか?
2ヶ国の微妙な【個の力】のバランスが崩れただけなのでしょうか?
私はそこに“運”さえも凌駕する【第5の要素】を感じざるを得ません。
それは、【伝統の力】です!
そして、【運】同様、目に見えない【伝統の力】を発揮できるのは、過去W杯で優勝した下記8ヶ国のみと考えています ※( )内は優勝回数
ドイツ (4)西ドイツ含む
ブラジル (5)
イタリア (4)
スペイン (1)
アルゼンチン (2)
フランス (1)
イングランド (1)
ウルグアイ (2)
↑たったの8ヶ国(※ただし、イングランド1966年、ウルグアイ1950年と優勝から50年以上も遠ざかり【伝統の力】の効力も薄れてしまっているかもしれません)
もちろん、3つの要素でもともと相手よりどれかの力が劣っている場合は現れないものだと思いますが、力が拮抗して、【運】もお互い使いきった死闘になった場合、最後の最後の一瞬に降りてくる見えない【力】があると私はにらんでいます(ー_ー)!!
チームスポーツで勝つための3つの要素にプラスして【第5の要素】まで持つ伝統国を打ち破るのは、並大抵のことではありません!
はたして、ロシア大会で新たな【力】を手に入れる国は現れるのか!?
それともやはり....、
ベルギー、ポルトガルあたりにも大いにチャンスがあると思っていますが...、皆さんはどう思われますか!?
ドイツ敗れる!まさかの大波乱
ドイツ対韓国 -27日深夜の奇跡-ドイツが2対0で敗れる大波乱!
いったいドイツの何が韓国より劣っていたのでしょうか?
いや、いったい韓国のどこがドイツを上回ったのでしょうか!?
シュート数を見れば明らかなように、【個の力】も【チーム力】もドイツは韓国を圧倒していたはずです!
にもかかわらず、ドイツは無惨に敗れました。
考えられるのは、気持ち!それは【メンタル】といった方がしっくりきます。
戦前の予想は、どちらが勝つかではなく、ドイツが何点差で勝つかに興味は絞られていました。5点差なのか、それとも1点差か?
1点差であっても世界のメディアは、韓国の頑張りとドイツの停滞としてレポートしていたはずです。
それは例えばアジア予選で日本代表がカンボジアやベトナム代表と戦う前の状況に似ているのかもしれません。
選手たちは、そんな周囲の予想に惑わされることなく、油断せず、慢心せず、という気持ちで試合に臨んでいたはず....!?
多分!?
しかし....、
対戦国の韓国はアジアのチームでかつ既に2連敗しているチームであることを考えると、気が緩まない方がどうかしているというものです。
まあ、しかし、そうは言っても....(-_-;)、ドイツです!
そんなことを言いながらも、強靭なメンタルを誇るドイツが、そんなプレッシャーに負けることはないと思っていたことも確かです。
なんと言ってもドイツですからね(;´д`)
そんなドイツにちょっとしたほころびが見えてきたのは、後半40分を過ぎた頃からでしょうか?
打てども打てども入らない。
よくある光景なのに、ドイツ代表の選手達のテレビ画面に映される表情が、著しく変わってきたと思いました。
一言で言えば、疲労困憊
彼らは肉体的にも精神的にも追い詰められ、疲れているように感じました。
今後多くのメディアがレーヴ監督の戦術や選手選考について批判を繰り広げるのでしょうが、それ以前に選手達に覇気が感じられませんでした。
それに対して韓国の速攻は鋭さを増して、単発ではあるけれど、(もしかしたら)という期待と恐怖をもたらし始めていたと思います。
スウェーデンがメキシコに大勝していると知った時のドイツの選手達の心境はどうだったのでしょうか?レーヴ監督の焦りが伝播していよいよ追い込まれた選手達。
運にも見放され、メンタルでもやられたら、第5の力【伝統の力】の出る出番はもうありませんでした。
そもそも【伝統の力】というオーラは、メキシコに負けた時点でドイツから奪われていたのかもしれません…。
しかし、ドイツの敗因ばかりを探りたくなるのですが、何と言っても韓国の粘りが歴史的なウルトラジャイアントキリングを生み出したのは間違いありません。
ドイツの自滅というのは簡単ですが、ゲルマン魂に焦りと不安をもたらしたのは韓国であり、それは称賛に値すると思います。アジアの意地を見せつけましたね!
とにかく、改めて言うと、ワールドカップは何が起こるか分からないから面白い!! そう再認識した一夜でした。
そて、今夜はいよいよ決戦ですね!まずはここ集中です!)^o^(
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(--〆) サッカー日本協会に言いたいこと、批判はいっぱいありますが、それはまた大会後にじっくりと腰をすえてから、このブログで書きたいと思っています
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