まずは状況を説明すると、スーパーで一通り買い物が終わりレジに並びます。
時間は会社帰りの人で混雑している夕方6時ごろ。
当然のようにレジに行列が出来つつある。
はぁ、とひとつため息をつきつつ、ひとつの列に並ぶわけですね。
今日はどうかな~、と思いながら並んでいると
隣のレーンがサクサク進んでいくのに、こちらは一向に進まない(;´・ω・)
そんな状況。よくありますよね。日常茶飯事ですよね。
そして、そんな時、私は必ずイラっとするわけです。
しますよね!?
しませんか!?
まあ、もういい歳だし、
たかが、隣がちょっと早く進んでいくだけでイライラするのも大人げないし...
と、思う自分がいます。
いやしかし、いったいここのレジ打ちの女性は、何タラタラしてんだよ!?(おじさんの場合も同様)と、心の中で毒づいている自分もいます。結構います!
これ、私だけなのか!? こんなモヤモヤした感じ。いや、きっとみんなそうでしょ。
でもこのイライラ、どうにもならないんです。
そこで、おもむろにスマホを取り出しニュースかなんかを見ます。
画面に集中しようとするわけですが...、
おおっと、また隣は一人精算が終わったよ、チッ!!
と、全然集中できない。
気が気でないわけであります。
もうこれは人間の“さが(性)”じゃないのか、自分は何も悪くはないんじゃないのかと開き直っていますと、
全く関係ない場所でそのモヤモヤの正体が分かったのでございます。
交通安全関連の書物をたまたま読んでいた時、
こんな文章に出会いました。
書籍のタイトル「交通事故を7割減らすたった2つの習慣」(日本経済新聞出版社刊)より
そこには、こんな目次が、
人はなぜ急ぐ
ルーツは38億年前にある
こんな内容でした。
"約38億年前、海の中で生まれたDNA(遺伝子)は、タンパク質と結合して単細胞生物を生み出しました。この時点から、生物の弱肉強食の生存競争が始まったのです。
-中略-
つまり、私たちの祖先は生き残るために他の人よりも先に食料のある所へ移動しなければならなかったのです。
-中略-
食料採集社会で生き延びるためには、競合する他人より早く食料に到達するしかありません。
私たちには、生まれた時から、「他人より先に行こう」「そのために急ごう」という先急ぎの衝動が染みついているのです。"
・・、
・・・、
衝動か....、
子供のころ、
そういえば、できれば友達より速く走ろうとしていたっけ...。別に目の前に食料があったわけではありません。
もちろん、なにか目的(健康のためとかダイエットとか)があったわけでもありません。
やみくもに走っていましたね。
あれ、やっぱり人間の衝動だったんですね!
衝動に突き動かされていたのですね!
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~~~~
で、レジです!スーパーのレジです。
なにか意地悪をされたわけでもなく、ただ順番が来るのを待つだけで良いのに、
隣に抜かれて(待たされて)イライラするというこのモヤモヤ感の正体。
それは、人より先に行きたいという人間の衝動に原因があった。
衝動!本能!
そんな衝動のせいで、隣のレーンに抜かれるとイラっときて不機嫌になっていたわけです。
生きるか死ぬかのせめぎあいなんですから、仕方ありません。
しかし、それならば、話は簡単、のはず!
この衝動に対抗するために私たちに備わっているのは・・、
「理性」ですね。
「理性」
「物事の道理を考える能力」「感情や欲求に流されることなく物事を判断する能力」です。
これまでイライラした際にスマホを出したり、人間観察などして気を紛らわせようとしていましたが、これからは違います!
イライラの正体が分かったんで、
これは仕方ないんだ、イラっときてもおかしくないんだ、
そう分かっただけでも不思議と安堵したのです。
私はおかしくなかったんだ!って。ふふ。
これでもう大丈夫。
何が!?
まだまだ、きつとイラっとするでしょうけど、それはしょうがない、理性、理性と自分に言い聞かせて、この"イラっ"を乗り切ろうと思います。
以上
スーパーのレジ待ちで隣のレーンに抜かれるとイラッとする件でした。