先日、偶然がいくつか重なって、韓国映画『怪しい彼女』を観てしまいました。
その偶然とは、ドラマ『スミカスミレ』を見たことから始まります。
⇒ 2016【冬ドラマ】『スミカスミレ』感想!ドラマの魅力とは!? 桐谷美玲さんを見たいか!?
『スミカスミレ』ドラマのテーマは、誰しも一度は考えてしまうであろう"若返り"
“若返ってもう一度人生をやり直せたら・・”という普遍のテーマ。
松坂慶子さん演じる65歳独身女性が、及川光博さん演じる黒猫の妖術により、45歳も若返って20歳の女性となってかつて出来なかった恋や青春をやり直す(取り戻す)というファンタジードラマです。20歳の大学生を演じるのが桐谷美玲さんですね。公式HPのイントロにこんな一文が、"彼氏いない歴65年のヒロインが誰にも言えない秘密を抱えながらも、究極の初恋に、青春に、人生のやり直しに挑む"って。
・・、
・・("^ω^)
で、ありがちなストーリーなので似たようなドラマないかなぁ~と思い、ネットで"若返る ドラマ"とか"若返り 映画"とか検索していて引っかかったのが『あやしい彼女』という映画でした。
※ちなみに、上の検索でトップに表示されたのは、ブラピ主演の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でした(^^ゞ
しかも、もうすぐ公開されるという旬な映画ではありませんか!?
《2016年4月1日(金) エイプリルフール公開》
そして、『あやしい彼女』公式HPのイントロには↓こうあります。
“見た目は20歳(ハタチ)、中身は73歳!とっても可愛いのに…どこか変?誰にも言えない秘密を抱えた、"超絶あやしい20歳(カノジョ)"が日本中を魅了する”
主演:20歳役の多部未華子(27歳)さん、73歳役に倍賞美津子(69歳)さん。
似ている!(*´▽`*)『スミカスミレ』と『あやしい彼女』
2本とも、20歳(ハタチ)に戻って青春をやり直すという部分に関しては、全く同じ!
・・、
・・("^ω^)
でも、いいんです!似てたって。
“若返ってもう一度人生をやり直せたら・・”っていうテーマって、やっぱり興味あるんですよね (;^ω^)
自分がもしそんな状況に置かれたとしたら、どう感じ、どう行動するのか!?
それを疑似体験するのも(性別関係なく)楽しいからです。
そこまではいいとして・・、
『あやしい彼女』を検索すると、どうやらこの映画は2014年1月公開の韓国映画『怪しい彼女』のリメイクだということが分かりました。日本公開は同年7月。
オリジナル版『怪しい彼女』は、韓国で観客動員865万人を記録した大ヒット作で、主演はわずか20歳にして韓国を代表する女優となったシム・ウンギョン。そして70歳を演じるのはこちらも韓国を代表するベテラン女優ナ・ムニ。(お二人とも知らないけど・・(;´∀`)
さらに、なんとこの作品は中国でもリメイクされ、日本でも『20歳よ、もう一度』というタイトルで昨年6月に公開されているもよう! 中国では1,160万人を動員して70億円という大記録を打ち立てたらしい。(どのくらい凄いか分からんけど・・(^^ゞ
これはどうやらアジアを席巻している映画なんだと分かりました。
まあ、しかし・・("^ω^)。
わざわざレンタルして観ることもないかなぁ~、と思っていた矢先!
ここで、最後の偶然。
『スミカスミレ』の記事を書き上げ、何気にWOWOWの番組表を眺めていたら見つけたのです。
『怪しい彼女』2月19日(金)オンエア。“W座からの招待状”で放送でした。
※W座からの招待状:W座とは… WOWOWでしか見ることのできない映画。 長年、観ることができなかった伝説の作品。映画制作者たちが愛して止まない名作。 そんな映画愛に満ちた作品ばかりをラインアップする劇場。
で、観てしまったというわけです (*´▽`*)
『怪しい彼女』韓国版 感想!
簡単なあらすじ70歳のオ・マルスン(ナ・ムニ)は、罵詈雑言を吐いてばかりいるおばあさん。実は、まだ息子が小さい時に夫を亡くし多くの苦労を経験してきていた。その息子は国立大教授に出世してそれが唯一の自慢の種。ただ口の悪さと頑固な性格が災いして家でも息子の嫁に煙たがられる始末。
そんなある日、彼女が写真館で遺影のつもりで写真を撮ると、なんと不思議なことに20歳のころの自分(シム・ウンギョン)に戻っていた。
息子と二人生きていくのに精一杯で我慢を重ねてきただけに、青春を取り戻そうと孫のバンドに加わって憧れだった歌手になったり、さらには恋もして楽しい日々を送るのだが・・!?
冒頭10分!
なんかスゴク地味な映画(映像)だなぁと。
というのも、いきなり登場するお年寄り二人(ナ・ムニさんとパク・イナンさん)が、地味で陰気臭く、セリフがいきなり文句ばっかりという場面だったからです。
主役のお一人ナ・ムニさんなんか設定がそうだから仕方ないのでしょうが、化粧っ気なく小汚い感じ。
韓国を代表するベテラン女優なんて知らなかったので、なんでこんな普通のおばさん使うんだと思ったくらい(;´∀`)
でも、これが「韓国映画」なんですよね。
2000年公開の『シュリ』以降、そこそこ韓国映画を観てきましたが(劇場に行くことはほとんどありません^^;)、邦画のような“綺麗な”“セットのような”映像ではなく(アイドル映画はどうか知りませんけど・・?)、ありのままの姿かたちを撮るというスタイルに毎回戸惑ってしまいます。
役者さんの演技は、言葉の壁もあって、演技が上手いとか下手とかは一概に言えないとは思いますが、それでもこの映画に限らず、まずはその言葉遣いの"荒さ"や激しい演技に圧倒されることが多くて、「韓国映画」あなどれないなぁと、観るたびにいつも思います。オーバーアクションもそこはお国柄なんでしょうけど、(;^ω^)それが“素”なのか“演技”なのかよく分からないという・・("^ω^)。
それから、25分!
70歳のマルスンが写真館で写真「遺影」を撮るところから物語は一気に動き始めます!
正直、“若返り”という展開を知らされていなければ、もう飽きかけていたところでした(;一_一)。
写真館を出ると20歳の姿に変わっていたマルスンは、オ・ドゥリ(オードリー・ヘプバーンから取った)と名乗るのですが・・、このオ・ドゥリ役の女優シム・ウンギョンさんが、また微妙なんです。
演技うんぬんじゃなくて、その容姿です(^_^;)
『怪しい彼女』の広告に掲載されているシム・ウンギョンさんはちょっと綺麗で可愛らしい感じに写っているのですが、別人とは言わないけど、なんか違う女性みたい。
第一印象は、日本のタレント イモトアヤコさん(30歳)をもっと若く可愛らしくした感じ!
(イモトアヤコさんごめんなさい)
一度そう思うとこれがしばらくイモトさんに見えてしまって困りました(;´・ω・)
外見は20歳ですが中味は70歳毒舌おばあちゃんなわけで、可愛らしい顔で口汚くののしったり相手を叱責する顔つき・表情がダブるのです・・("^ω^)。
でもこれが次第に違和感なく見られるようになってきます。
孫のバンドに加わって(もちろん孫は、それが本当はおばあちゃんだとは知らない)昔からの夢だった歌手になって歌声を披露するシーン以降は、イモトアヤコは完全に私の頭から消え去り、そこにいるのは外見は20歳のオ・ドゥリ、でも中身は70歳のオ・マルスンそのもの。
本当に外見だけが若くなってしまっただけで、実際は70歳のおばあちゃんという設定が自然と入ってくる。その歩き方、話し方は70歳!そして、若返ってしまった自分への戸惑いの表情、態度は見ていて自然と感情移入ができる。ちょっと不思議な感覚!?
なるほど、わずか20歳にして韓国を代表する女優と呼ばれるようになったわけだ。
〈YouTube〉
さて、そうなると気がかりなのは、日本版『あやしい彼女』ですね。
主演は20歳役の多部未華子(27歳)さん、73歳役に倍賞美津子(69歳)さん。多部さんの実年齢を知るとちょっと20歳(ハタチ)には無理があるかもと思ったものの、彼女、童顔なのでいけそう!
多部さんというと、私の中ではもう完全に『デカワンコ』この役はインパクトありました( `ー´)ノ
その後の『ドS刑事』もハマって、日本を代表するコメディエンヌの一人と言っても過言ではないですよね(;^ω^)
なので、この配役(キャスト)"納得の配役"なんですが、逆に彼女の演技のイメージがしやすくて意外性がないと思ったりして・・。
この映画には、笑いがあり、歌があり、恋も始まり、そして"若返り"ドラマには必ずある"切なさ"があり、さらにそこにぐっとくる涙がある。
エンタテイメント作品としてはとっても完成度が高いと思います。
だから、中国でも日本でも次々とリメイクされるのでしょうが・・、
でも実はもう一つ、本家“韓国版”『怪しい彼女』には、《驚き》があります。
それは、文化の違いに起因する《驚き》かもしれませんし、初めて見る役者さんに対する《驚き》かもしれません。
しかしその《驚ぎ》が大事なような気がします! そこに心動かされたような気がします!
はたして、その《驚き》を超える《何か》を日本版『あやしい彼女』が見せてくれるのか!?
これはもう、鉄板の多部未華子さん、実力派倍賞美津子さん、お二人の力以上に、『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』を送り出したコメディ映画の名手・水田伸生監督の手腕にかかっていると!
そう思います。
なんて、ここで書いていたら、すごく楽しみになってきました。
ストーリー展開を知っていても、また別の楽しみ方がある。
シム・ウンギョンさんの成り切り具合、熱唱も印象に残った作品。
ここは、多部ちゃんも負けじとはじけた演技と歌声を披露して欲しいです!
( `ー´)ノ
もし韓国版にちょっと興味を持ったなら、レンタルかWOWOWで観てみてくださいな ^^)
〈YouTube〉
では、最後になんへんを。
映画『怪しい彼女』(韓国版) なんへん:59
※『あやしい彼女』(邦画) なんへん:??関連記事はこちら
⇒ 2016【冬ドラマ】『スミカスミレ』感想!ドラマの魅力とは!? 桐谷美玲さんを見たいか!?
以上
Mr.なんへんでした。