MRJ初飛行!ドラマ「下町ロケット」を地で行く町工場がスゴイ!

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度重なる延期の末、昨日とうとう国産旅客機MRJが飛びました!

いや、“飛行機が飛んだ”というだけの話なんですけどね・・・(^^ゞ

でも、ニュース映像を見ながら、滑走路から前輪が浮いた時、思わず“おお~、浮いたぁ~!”って声が出て、そのまま大空に飛び立っていく姿にちょっと感動してしまいました!

その後テスト飛行を終え無事着陸した姿を見たときも、ホッとしたりして・・、

なんなんでしょうね!? この感動と興奮は!?(私、関係者でも何でもないのですが・・(^^ゞ)

「国産」というだけで、この騒ぎです!
もうご存じだとは思いますが、

国産旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)について簡単に↓

三菱航空機が開発する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」
※RJとは、「リージョナルジェット」の略・・・旅客数が50から100名程度で必要な滑走路も短い低騒音な小型ジェット機のこと

MRJは2機種(MRJ70と90)あり全長は約35mの小型旅客機で、78〜92人の乗客を乗せることができます。航続距離は最大3300~3900km。東京からはグアム、台北、北京をカバー。比較的「短距離」路線での運用となり世界各国の大都市のハブ空港と地方空港を結ぶための旅客機となります。

国産としては戦後初のプロペラ旅客機「YS-11」以来、約半世紀(53年)ぶりの旅客機として、このMRJは、日本の誇りを取り戻す挑戦として、”国産”であるということがクローズアップされているわけです。

しかし実は、

部品の約7割は外国製!?

そうなんです!
もちろん、設計と組み立ては日本企業の手によって行われますから、これは「日本製」の飛行機となるのですが、使用されている部品の多く(約7割)は外国製ということ。

現代では、そもそも航空機の製造をすべて一国で完結させるのは無理なことで、これは仕方のないことらしいです。
以前であれば、ボーイング社のような完成機メーカーは、設計から部品の調達、最終組み立てまですべてを担当していたようですが、いまではコストの問題等で、世界の大手部品メーカー(エンジン、制御、電装系など、それぞれの得意分野のメーカー)が、航空機の各ユニットを製造納入、メーカーは最終組み立てだけを行うというのが主流となっていると。

なるほど、世界の主流がそうであれば、MRJもそうならざるを得ないのでしょう!
今後世界の航空機メーカー(小型機ではブラジルのエンブラエル社カナダのボンバルディア社が2強)と戦っていくためにはコスト削減がキーになります。日本企業からの部品供給に固執すると採算が合わず、事業として成り立たなくなってしまう。
かつて莫大な赤字によって事業撤退に追い込まれた国産プロペラ旅客機「YS-11」の二の舞になりかねません。

しかし! そんな中、

ドラマ「下町ロケット」を地で行く町工場があるのです!

ステンレス・チタン・難削材の精密加工 株式会社 エステック

http://www.s-technology.co.jp/index.html
所在地:静岡県駿東郡清水町伏見
資本金 1,000万円
従業員数 30名

※難削材(なんさくざい)とは・・・文字通り削りにくい、加工しにくい材料や素材(ステンレス鋼、チタン合金、超耐熱合金など)のこと。

従業員30名足らずの町工場が手がけたのが、航空機の翼の前方にある「フラップ」と呼ばれる小さな翼を動かすための「レール」。フラップは、離陸時の揚力を上げるためにきわめて重要で、そのレールは、削るのが難しい合金素材から造られるため、高い技術力が求められた

エステックは、航空機のエンジン部品などを25年に渡り手がけ、5年ほど前にMRJの部品製造に着手した。
鈴木社長は語ります。
「製品の厚みが薄い。薄いということは変形する削ってる最中に変形してしまう。だから自分たちで削る材料に対する刃物・工具を作り上げた」と。準備段階で半年もの時間を擁し、1本のレールを造るのに100時間前後かかるが、試行錯誤の末、30本を作り上げた。

そして、鈴木社長は今後についてこう言います!
メーカーから注文くれれば私どもは拒まずやるつもり。どうなるかね楽しみだ」と。

う~ん、どこかで聞いたような見たようなセリフじゃないですか!?
これはまさしく“エステック(町工場)プライド”!!

さらに、

株式会社 橘機工(たちばなきこう)

http://www.t-kikous.com/
所在地:青森県三戸郡五戸町
資本金 1,000万円
従業員数 20名

MRJの車輪周辺の足回り部品を供給するのが、五戸町の橘機工(橘賢志社長)
町工場といっても(失礼ながら)、三戸郡五戸町というのが気になって、所在地からグーグルマップで周辺を見まわしてみました。それは県道15号線沿いに立つ小さな町工場。のどかな風景にすっかり溶け込み、外観からはまさか航空技術の最先端であるMRJに部品を供給している会社だとは夢にも思いません (大変失礼を承知で言ってますm(__)m)

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社長の橘氏は、MRJのプロジェクトは航空機分野への参入のきっかけだったと言い、「誇りが持てる。世界の空を飛ぶ姿を早く従業員のみんなと見たい」と感慨深げに話したと。

製造工程の見直しなどからこれまでに5度も延期されたMRJの初飛行。
国産初のジェット旅客機にこうした町工場の技術が生かされているのですね。

もちろん、もっと多くの日本企業が携わっているのですが、従業員が50名にも満たないこうした町工場であっても世界最先端技術を有する国『日本』
よく言われることですが、あらためて日本のものづくりを誇りに思います

さて、MRJの今後は、

MRJは今秋から飛行試験に入る予定だそうで、その多くは、高い高度での離着陸試験や、「機体全体を冷蔵庫に入れるような試験」(岸信夫三菱航空機副社長)など、日本にはない試験環境が整っている米国で実施される見通し。三菱航空機は今後、米ワシントン州シアトルに「エンジニアリングセンター」を設置し、飛行試験を実施する計画。ということです。

また、国内外の航空会社6社からすでに計407機を受注しており、初号機は平成29年4~6月にANAホールディングスに納入する予定ということです。

まだまだ本格実用化には数年かかりそうですが、航空機産業が日本の基幹産業として発展していけるよう祈るばかりです。

しかし、繰り返しになりますが、ロケットと飛行機との違いはあれど、まさにドラマを地で行くような町工場が、実際に活躍しているって・・・、ホント素晴らしいですね!

「下町ロケット」第2話の佃社長(阿部寛)のセリフ!
“いい歳して夢みたいなことを言うなって銀行の奴らにも笑われたよ。
だがな、いい歳したおっさんが夢見て何が悪い!
町工場が夢見て何が悪いんだぁ!”ってやつ。

関連ページ ⇒ 2015秋ドラマ「下町ロケット」ラスト4分のカタルシス

こんな感じで、実際の町工場の方々も日々奮闘しているのかなぁ~、なんてね。

昨日のMRJの雄姿は、そんな町工場の人々の夢も一緒に乗せて飛び立ったのですね( `ー´)ノ
今「下町ロケット」を見ていると、そんな日本の町工場を応援したくなります!

さて、11/15(日)今度の「下町ロケット」第5話は、ロケット編完結です。
見逃せないですよ!!

以上
Mr.なんへんでした。

   

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