『バットマン vs スーパーマン』感想!《ラスト30分の戦いに震えろ‼》

目 次

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(ネタバレあり)

アベンジャーズでもX-MENでもトランスフォーマーでも、飽きるほど多くの戦いを劇場で観てきました!

その都度、凝った映像に驚かされるのですが、この戦いもまた凄まじさで言えばこれまでのどんな戦いにもひけをとらない迫力がありました!
この戦いは、ぜひ劇場で観て頂きたいと思います。
特にこの戦いを盛り上げる音楽(音響)の使い方が抜群ですから!
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スタッフ・キャスト紹介

監督ザック・スナイダー
製作チャールズ・ローベン、デボラ・スナイダー
製作総指揮クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス
キャスト
ブルース・ウェイン/バットマン:ベン・アフレック
クラーク・ケント/スーパーマン:ヘンリー・カヴィル
ロイス・レイン:エイミー・アダムス
レックス・ルーサー:ジェシー・アイゼンバーグ
・マーサ・ケント:ダイアン・レイン
・執事アルフレッド:ジェレミー・アイアンズ
ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン:ガル・ギャドット
上映時間:152分

原題 Batman v Superman: Dawn of Justice
「Dawn」とは、夜明け、幕開け、始まり
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 感想

戦うには戦うだけの理由が必要です!

そして、今作ではそこが一番難しいところだろうなぁと思っていました。

なぜ、 バットマンとスーパーマンは戦わなくてはならないのだろうか!?
なぜ、この二人が戦うことになったのか!?

その理由に"正当性"がなければ、"納得感"がなければ・・、感情移入はもちろん厳しいでしょうし、モヤモヤした感じになるなぁと。

で、その答えはキッチリ描かれていたでしょうか?

私は、そこが微妙だったと感じました。特にバットマン側からの戦う理由。決して、分からないわけではありませんが、戦う前に話し合うことだってできたはず(って、それを言っちゃお終いですが(;^ω^))。
なぜ、バットマンはスーパーマンを人類の敵とみなし、倒さなければならない相手だとしたのか!?

正義のスーパーヒーローには必ず付きまとう永遠の問い?

スーパーマンであれ、アベンジャーズであれ、たとえその目的が正義の戦いであったとしても、街中での戦闘となれば、必ずビルや建物が崩壊して爆発が起こる。当然その戦いで「犠牲者」はつきものであるものの・・。
※スーパーマンの前作「マン・オブ・スティール」での戦いでは、巨大都市メトロポリスでビルが倒壊するなどせい惨な現場となりその戦いに巻き込まれた人々の中にはブルース・ウェイン(バットマン)の部下もいたのです。

はたして、「絶対悪」をやっつけるためなら、犠牲はやむをえないのか!?
何もしなければ一つの都市どころか地球も滅亡してしまうとなれば、少しくらいの犠牲は仕方ないのでは?
とか・・、いろいろ考えてしまうわけです。

少し物事が分かるようになってくると考えますよね・・。スーパーマンじゃなくたって、ウルトラマンでも街中で戦えば絶対どこかで犠牲者が出ているって!?
で、それは許されるのか!?ってことです。

映画の前半部は、そんな"答え"が見つかりそうで見つからない究極の問いを突き付けてきます。

ただし、その問いは私たちの今の「現実の世界」でも起こっている問題ですから。。
※イスラム国を倒すための空爆は、はたして正義か!? 罪もない一般人がその空爆で犠牲になってもそれは許されることなのか?

(映画観ている時は、別にそんなに難しいこと考える必要ないんですけどね・・("^ω^)

戦う理由

バットマンにとって、超絶パワーを持つ異星人スーパーマンの存在は、正義の味方でも、ヒーローでもなく、ただの《人類の脅威》にしか過ぎません。
だから、《人類の脅威》=《悪》を決して許さぬバットマンは、彼を倒すと心に決めたのです!

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どうなんでしょう!?

私はこの戦いの根拠が"微妙"だと感じました。初めにも書きましたが「戦う理由」として決して分からないわけではありませんが、戦う前に何かできることはなかったのかと。
二人が理解しあえない溝は、それほどまでに深かったのかと・・!?

対してスーパーマンからしたら、バットマンの悪に対する"厳しさ"と言うより法を無視するほどの"残酷さ"が度が過ぎていると疑念を持っています。
ただ、それが彼と戦う直接的な理由ではありません。

スーパーマンがバットマンと戦う理由は、ただ一つ。

愛する者のため!(それは恋人であり母親である)

そこに本物の人類の脅威になりうるレックス・ルーサーが一枚絡んでくるわけですが・・、母親を助けたい一心でバットマンと戦うことになります。(スーパーマンの能力で母親を探すことはできなかったのかなぁ?(;´・ω・))

ドラマは、ここまでの二人の苦悩や心の葛藤、過去の二人の戦いを交互にフラッシュバックさせながら描かれていきます。
非常にシリアスでダークな世界

そこに、レックス・ルーサーが現れて、少しホッとしたりします。ちょっとだけ息をつく感じ。
これは演者であるジェシー・アイゼンバーグの力が大きいと思います。

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不自然に陽気でそしてエキセントリックな役。
"絶対悪"とは到底思えない容姿や振る舞い。しかしそんな中に潜む"狂気"を見事に演じてくれていました。
しかし、そんな"サイコ野郎"にホッとしてしまうほど、主人公の二人(ベン・アフレックとヘンリー・カヴィル)の演技が重い!(テーマからして軽い演技はできないのですが。。)
(;・∀・)
常に眉間にしわが寄っている感じ(^^;
ベン・アフレックは、繊細なクリスチャン・ベールに比べると見るからにダークな感じでしたね。ただスーパーマンと戦うにあたってはその方(これまでで一番骨太なバットマンでした)が良かったとは思いますが・・。

二人が激突するべく、その理由探しのドラマ部分は長いです!
とにかく、ラストに向けて、そして同時に、今後のDCコミックスの映画化に向けての伏線がいろいろ張られているので、複雑でもある。

ただ、ラストで訪れる二人の戦いと結末への期待によって緊張感を保つことが出来ました。初めっからガンガンのアクションを期待していくとかなりきついかもしれませんね(;´∀`)

もう少し、シンプルに出来なかったのかなぁと思いますが。(どうしたらよかったのかは私なんぞには分かりませんけど(;^ω^)。製作総指揮のクリストファー・ノーランならもっと出来たんじゃないのかなって・・("^ω^)

二人の戦い

ラスト30分ほどから息つく暇もない程、怒涛の展開となっていきます。

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戦いに向かうまでのドラマが長い分、こちらの期待は高まるばかりであり、いったいどんな戦いを見せてくれるのか"期待"と"不安"が気分を盛り上げてくれるのです。

バットマンとスーパーマンの二人が二度目の対面で一気に戦いが始まり、本来ならスーパーマンに勝てるはずもないバットマンが優位に立った時は鳥肌が立ちました!
予想していたことではありましたが、唯一つのスーパーマンの弱点を利用したのですね。
スーパーマンの力が弱まれば、当然バットマンにも勝ち目があるというわけです。

化け物との戦い

レックス・ルーサーがゾッド将軍(スーパーマン前作「マン・オブ・スティール」に敵として登場)の死体から作った怪物《ドゥームズデイ》が登場

ここも予想はできました。

結局最後は、共通の強大な敵を力を合わせて倒すことになるだろうって( `ー´)ノ

そこに行き着くまでのストーリーを楽しみたかったのですが、正直、少々いろいろ詰め込み過ぎた感があります。

ただし、最後の戦いは見応えありました。

まずはドラマ中盤で伏線を張っていたダイアナ・プリンス=ワンダーウーマンの登場!
とにかく演じるガル・ギャドットさんがいい!「ワイルド・スピード」で映画デビューしたイスラエル出身のモデルさんですが、美しいし強そうだし彼女はワンダーウーマンにピッタリ!
二人のヒーローの間に割って入るシーンにはしびれました!(下に映像あります)

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そこからは化け物ドゥームズデイ(スーパーマンに登場する悪役キャラ)が街中を破壊しまくりの凄まじいバトルシーンが繰り広げられます!
いやもう、何千、何万人という犠牲者が出ているかと思うとヒヤヒヤしながら観ていましたが、だってそれこそが人類の脅威であったわけですから(;´・ω・)
でも、やっぱりこの化け物(怪物)を倒さなければ人類に未来はないわけですし・・・、う~ん、やっぱり犠牲は致し方ないのか、て、一瞬思うものの、またジャスティスの戦いに釘付けとなっていくのです。

そして、意外にも感動してしまうエンディングが用意されていました。

エンディングからジャスティスリーグへ

戦いが終わり、また多くの犠牲を払った街にも一時の平穏が訪れます。

この戦いを見終えて思いました。

バットマンスーパーマン、そしてワンダーウーマン
さらにここが新たな夜明けの始まりとして「ジャスティス・リーグpart1」(2017年11月17日公開予定)へと続きます。

さらにアクアマンとかグリーンランタンとかフラッシュとか、新しい登場人物たちが結集していくわけですが、

やはり一番難しいのは、
戦う理由と敵をいかに見つけるか!?だと。

ちょっとやそっとのことでは驚かなくなった私(私たち)に、これからどんな悪がこんなスーパーヒーローたちに挑んでいくのでしょうか? 悪としてレックス・ルーサーでは弱いですし、あとは異星人の登場となってしまうのかな('◇')ゞ。
ただそうなると、いかに人並み外れているとはいえ、人間である“バットマン”の活躍は限られてしまうように思います。
さあ、どうする、どうなる!?

映画としてみたら、マーベル・コミックのアベンジャーズが《陽》。対するDCコミックのジャスティス・リーグが《陰》って感じました。

しかし今後は互いにどう悪を作り出すかに苦労しそうですね。
今は、正義よりも"悪"に興味津々といったところです!(;´∀`)



では、映画バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 なんへんを

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 なんへん:59

※何が「正義」なんでしょうね?
戦う理由ってなんなんでしょうね?
視点を変えれば、一つの行いは「正義」にもなるし「悪」にもなる。

ただ、映画を観て一つだけ思いました。

"誰かを守る"という行いは、それが正義(と呼ばれようと)であれ、悪(と呼ばれようと)であれ、戦う理由になる!
それは普遍であると。

以上
Mr,なんへんでした。

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