映画『信長協奏曲』(ノブナガコンツェルト)感想(ネタバレなし)!映画化の必要は!?

一昨年の2014年10月 フジテレビ月9で始まったドラマ『信長協奏曲』

全話見ていました。ドラマ、十分楽しめました。

平均視聴率は、12.4%。

2014年ドラマとしては、第11位の作品。
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ちなみに、2014年ドラマ平均視聴率ベスト10は!?
10位:明日、ママがいない (12.8%)
9位:緊急取調室 (12.9%)
8位:続・最後から二番目の恋 (12.9%)
7位:昼顔 (13.9%)
6位:S -最後の警官- (14.2%)
5位:ルーズヴェルト・ゲーム (14.5%)
4位:きょうは会社休みます。(16.01%)
3位:花咲舞が黙ってない (16.02%)
2位:HERO (21.3%)
1位:ドクターX (22.9%)
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『信長協奏曲』タイムスリップものの時代劇ドラマです。

と、云えば、「JIN -仁-」を思い出します・・。
確か「JIN -仁-」も、タイムスリップの謎を残したままの最終回(2009年10月~)となり、もやもやしたままで続編があるとかないとか、映画化されるとかされないとかいろんなうわさが流れるなかで、結局、その1年半後(2011年4月~)に続編ドラマがスタートしました。

もし、「JIN -仁-」が続編でなく映画化されていたら、はたして観に行ったでしょうか?

まあ、それはいいとして、『信長協奏曲』です。

このドラマは、連ドラ開始の時点で、すでに劇場版制作が決定していたようです。

※確か、同年放送された『S -最後の警官-』も放送開始前に劇場版製作が決定されていたと思います。

ふ~む、『信長協奏曲』の劇場版、どうなんでしょうか?
いや、『S -最後の警官-』とか、『相棒』とか『HERO』などは、もともとドラマが「1話完結型」なので、ドラマが好きなら、新たな事件、出来事やその世界観をもっと楽しみたい・味わいたいという理由で観に行くことになります。

しかし今回の『信長協奏曲』は、ドラマではそのストーリーが完結せずに、劇場版に持ち越されました。
※最近では、『MOZU』もそうでしたね。

この戦略。(;´∀`) "出し惜しみ戦略"!(-ω-)/

う~ん、こういうのも"あり"なんでしょうけど・・、なんかね・・(;´・ω・)
イマイチ、納得いかないというか・・ (;´∀`)、
ドラマは面白かったので、完結編を観に行きたい気持ちはあるのですが、でも、こういう戦略が大成功をおさめてこうした展開のドラマが増えたら、イヤだなぁと思った次第です。
※劇場版『MOZU』は、かなり苦戦したようですが・・。

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とか言いながら、今日観てきました!!
『信長協奏曲』
おっ!?、なんだ、結局観に行ったんか!と、お思いでしょうが、109シネマポイントカードポイントがたまって「タダ」になったこともあり(^^ゞ、いろいろ考えた結果、普段であれば多分観に行かないであろう作品を観に行こうと・・。
そんなわけで、ドラマも見ていたことだし、結末どうなるのかな~、と少し気になってもいたので・・。

では、ここからようやく『信長協奏曲』感想です (汗)

『信長協奏曲』

もともとは、石井あゆみ原作の漫画。「マンガ大賞2012」「このマンガがすごい!2012」などの賞にノミネートされた人気作。

監督:松山博昭(ライアーゲーム他)

出演(ドラマと変わらず)
小栗旬: サブロー/織田信長/明智光秀
柴咲コウ: 帰蝶
向井理: 池田恒興
山田孝之: 羽柴(豊臣)秀吉
藤ヶ谷太輔: 前田利家
水原希子: 市
濱田岳: 徳川家康
古田新太: 松永弾正久秀
高嶋政宏: 柴田勝家

ー簡単なあらすじー
歴史が大嫌いな高校生のサブローが、戦国時代にタイムスリップしてしまう。
そこで自分そっくりな男に出会うのだが、その人物はなんと織田信長だった。
本物の織田信長は病弱で、そんな自分の代わりに、信長として生きてくれとサブローに頼む。そして、サブローは信長として生きていくことに。しかしそこは戦国時代。裏切りや陰謀が渦巻く世の中。初めは、周囲から困惑され裏切りにあったり暗殺されかかるも誤解や偶然が重なり生き抜いていくうちに人々の支持を得るようになり、やがて天下統一を目指しはじめる。というストーリー。

館内は、若い人が多いのかなぁと思っていましたが、子供さんからご年配の方まで年齢層幅広く。ドラマを見ていた人はもちろん、時代劇(特に戦国時代)好きな方も結構来ていたのかと思いました。

映画のオープニングは、ドラマのあらすじをざっくりと紹介。
なので、ドラマを見ていなかった人も大丈夫かと(多分!?)。

 

映画を観る前に楽しみにしていたのは、タイムスリップ物としての永遠のテーマ「歴史は変わるのか!?」「未来はどうなる!?」という興味でした。
もちろんそれは、ドラマでは描かれなかった「本能寺の変」はどうなるのか!?、ということに尽きます!

言うまでもなく、『信長協奏曲』には、二人の織田信長が存在します。
一人は明智光秀と名乗っている本物の信長もう一人は、信長に成りすましているサブローです。
歴史上では、明智光秀が謀反を起こして京都の本能寺に宿泊していた織田信長を襲撃したわけですが、その歴史通りでは、サブローが死んでしまう。
でも、そんな単純なストーリーで終わるわけがないと。
さてさて、どうやってこのタイムスリップ歴史ドラマを完結させるのか!?
・・、
・・・、
とはいえ、実は、そんなストーリーがどうなるのかというのは、あまり気にしなくてもいい些細なことでした。

観ているうちに思い出しました!月9のドラマを。

『信長協奏曲』は、タイムスリップものであり、時代劇でもあるのですが、それよりも、何よりも、描かれているのは、サブローの成長物語であり、妻である帰蝶(柴咲コウ)との夫婦の愛と絆の物語であり、家臣との信頼の物語であり、そして、羽柴秀吉の復讐の物語なのでした。
(だからといって、史実はどうでもいいというわけではないですよ^_^;。そこはちゃんと押さえられているかと)

観終わった後で、意外と楽しめたな!!と思えたのは、そんな人間物語がしっかり描かれ心にグイグイと入ってきたからだと思います。
(;^ω^)

そして、そんな物語をしっかり伝えてくれたのは、小栗旬さん、柴咲コウさん、向井理さん、山田孝之さんら演者たちの力です!

小栗旬さん(33歳)の二役は、"(明智光秀=本物の信長)(サブロー)"""""、(スターウォーズ風に言えば、"ライトサイドダークサイド" ^^;)を見事に演じ分けていました。特に"陽=太陽"の明るい一面は、小栗さんだからこそ笑ってみていられたと。(陰とか影を演じる方が意外と優しくて、天真爛漫な陽、光を自然に演じる方が難しいような気がしたもので)演じ分け、見ごたえありましたね!

山田孝之さん(32歳)の役は、それでいうと、陰・影・暗・闇・ダークサイドでしたが、そういう役は本当にうまいですね。画面からそんな負のエネルギーがしみだしてきそうなほどの緊張感がありました。

信長のことをこの"うつけ"ものが!といつも叱っている帰蝶役の柴咲コウさん(34歳)。気の強そうな女性は似合いますね^^) 。でも、もちろん本音は優しくて誰よりも信長のことを想っている帰蝶。映画では、かなりの時間を使って二人の夫婦の絆をしっかり描いていました。二人のシーンでは結構周りの人がウルっときていたようですよ(;^ω^)

向井理さん(33歳)、ドラマより若干出番が少なくなった感じですが、こんな家臣がいたら本当にありがたいと思わせる真面目な人柄を好演していました。

あっ、もちろんMr.Children主題歌「足音 〜Be Strong」そのまま使われていて、この主題歌も物語を盛り上げてくれますね~(^ω^)

最後に、これを映画にする必要があったのか!?

確かに、迫力のある合戦、殺陣で血が出るシーンは映画でないと難しいのかと思います。
しかし、より多くの人に観てもらいたいと思うのなら、「JIN -仁-」のように、テレビドラマの続編でも良かったんじゃないかと思います。

と、言うのは私が思ったことですが・・、
映画『信長協奏曲』は、観て良かったです!(タダでしたけど(^^ゞ)
126分、十分楽しめましたので(`ー´)ノ

では、なんへんです。

映画『信長協奏曲』 なんへん:57

ラストは、予想通りでした!( `ー´)ノ 笑いも感動もあって十分楽しめましたが、ストーリー的には、もうひとひねりあれば・・・、もっと楽しめたなぁと。



時代劇関連で・・("^ω^)こちらもどうぞ!
⇒ 2016大河『真田丸』6年ぶりの大河ドラマ感想! (`ー´)ノ

以上
Mr.なんへんでした。



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